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機内安全ビデオで絶滅危惧種の野鳥を守る自然保護活動を紹介…ニュージーランド航空

ニュージーランド航空機内安全ビデオ
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ニュージーランド航空は、機内安全ビデオの最新作「飛べない鳥”タカへ”の大冒険」編を発表した。

動画は、ニュージーランドが生物多様性の危機により受ける影響をテーマとし、ある少女がニュージーランド航空と環境保全省のサポートを得ながら、迷子になった飛べない鳥“タカへ”を新しい住処へと運ぶ物語となっている。

ニュージーランドでは現在、非常に多くの在来種が急速に絶滅の危機に瀕し、これまでに50種類の鳥が絶滅。毎年最大2500万羽の在来種の鳥が捕食動物によって命を奪われている。そうしたニュージーランドの生物多様性の危機を世界的に発信するため、今回の機内安全ビデオの公開へ至ったとのこと。ビデオはニュージーランド航空の国際線と国内線ともに3月1日より公開しており、オンライン上でも視聴することができる。

同社の機内安全ビデオは、過去10年間で1億8000万回以上も再生されているため、生物多様性の危機に注目してもらうには最適な媒体であると同社コンテンツ・マーケティングのゼネラルマネージャーは述べている。

同ビデオはニュージーランド航空と環境保全省が協力して制作。両者は2012年から8年間に渡り、ニュージーランドの自然環境の保護と強化を支援するため、パートナーシップを築いてきた。これまでにもこのパートナーシップの下、ニュージーランド航空は3200以上の絶滅危惧種を安全な場所に輸送し、3万8000ヘクタールに渡り設置された外敵捕獲用のトラップに資金提供を行い、さらにはニュージーランドの海洋保護区での調査や研究を支援している。

《鈴木まゆこ》

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