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「いつもと違う」が病気のサイン、インコのこんな仕草には注意!

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インコは一般的におしゃべりな動物ですが、調子が悪い時に「お腹が痛いよ」とか「気分が悪いんだ」などと言葉では伝えてはくれません。しかしその代わりに、彼らは仕草などで状態を私達に伝えてくれます。今回は、注意すべきインコの仕草をいくつか紹介します。

羽毛をふくらませる

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街に住むハトやスズメが、冬場になると寒さ故に風船のように羽毛でふくれた姿になっているところを目にしたことがあるでしょう。家で暮らすインコも同様に、羽毛の中に空気を入れることで保温効果を高めることができますが、寒がっている証拠ですので室温を上げましょう。また、室温を上げても羽毛を膨らませている場合は具合が悪い可能性があります。

吐き戻し

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発情期に入ったインコは、愛情のしるしとして吐き戻しをします。つがいで飼っていなくても、鏡の中の自分や飼い主、オモチャなどにプレゼントとして吐き戻しをする場合があります。しかし、顔を横に激しく振りながら吐いていたり、吐いたもので口の周りの羽毛が汚れていたりする場合は要注意です。そのう炎などの消化器疾患や中毒を起こしている場合があります。生あくびや水を飲む量が増えていたら動物病院の受診をお勧めします。

エサを食べているかはフンを見て健康チェック

基本的にエサをあげる際はがっつくように食べるインコ達ですが、食べたフリをすることがあります。弱っている個体から狙われる野生の世界では、病気や怪我などは死に直結します。そのため、具合が悪くても元気に振る舞う習性を持っています。家で暮らすインコたちもその習性を受け継ぎ、食欲が低下していても隠します。ペレットなどを与えている場合は一目瞭然ですが、シードなどの場合はフンの量で健康チェックをしましょう。

年に2回の健康診断を

日々インコの健康管理を怠らないことと同時に、万が一に備えかかりつけ医を自宅付近で探しておくことも重要です。犬猫のみを扱っている動物病院も多いので、緊急時にどの病院へ行けばよいかと慌ててしまっていては本末転倒です。鳥に詳しいお医者さんを今のうちに探しておきましょう。また、予防のために定期的な健康診断をお勧めします。ヒナとして迎え入れる際には、既に病気に感染している場合があるので一度検診を受けましょう。その後は、年に2回、春先と秋口に受診することが良いとされています。

「いつもと様子が違うな」というあなたのちょっとした気付きが大切な愛鳥を救うキッカケになります。だからこそ小さなサインを見逃さないであげましょう。迅速に対応するためにも、あなたに出来るリスクヘッジをしましょう。それが飼い主としての責務なのです。

《参考文献》
・大泉書店 磯崎哲也「幸せなインコの育て方・暮らし方」
・大泉書店 磯崎哲也「インコ語レッスン帖」

《滑川寛》

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