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アニコム保険、「ペットにかける年間支出調査2019」の調査結果を発表

アニコム保険 「ペットにかける年間支出調査2019」
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ペット保険のアニコム損害保険は、「ペットにかける年間支出調査2019」を実施し、結果を発表した。

同調査は、2019年の1年間にペットにかけた年間支出費用について、アニコム損害保険のペット保険契約者5000名以上を対象に実施された。なお、ペットは犬と猫だけでなく、うさぎ・鳥・フェレット・ハムスター・ハリネズミといった小動物まで調査の対象としている。

犬猫それぞれの治療費やフード代、トリミング料などの合計費用は、犬が30万6801円(前年比92.5%)、猫は15万8680円(前年比前年比98.6%)という結果になった。

犬猫ともに、支出の合計費用は前年の結果から大きな変動はなく、最大の支出項目についても、「フード・おやつ」(約5万円)とこちらも変化は見られなかった。しかし、防災用品にかける費用については、いずれも昨年から大きく上昇しており、猫については前年比226%と大幅に増加した。同社はこの結果を受けて、災害の続く日本では、今後も防災関連費用は高まっていくであろうことが予想されるとしている。

犬の大きさ別の結果も見てみると、基本的には大きさに準じてそれぞれの費用も高くなっていることがわかった。特に、「フード・おやつ」では、大型犬は小型犬の2倍以上の支出があり、食べる量に比例して支出も大きくなっているようだ。また、「しつけ・トレーニング」にかける費用は、小型・中型犬の約3倍、エアコン等を含む光熱は約2倍という結果。しかし、一方で、「シャンプー・カット・トリミング」と「洋服」は小型犬の支出が一番多いこともわかった。これは、小型犬は大型犬に比べ、トリミングを必要とするトイ・プードルなどの犬種が人気であることや、犬の洋服を楽しむ飼い主が多いことが考えられる。

次に、同社で初めての調査となる犬猫以外の小動物ペット(うさぎ・鳥・フェレット・ハムスター・ハリネズミ)の結果を見てみると、最も費用が高かったのはうさぎの年間8万8410円。次いで、フェレットの年間6万9690円となった。さらに、項目ごとに詳しく見てみると、小動物の方が犬猫よりも光熱費が高いということもわかった。犬猫が1万5000円程度であるのに対し、ウサギは2万4114円、フェレットは2万474円と、フードに次ぐ費用を支出している。これは、小動物には、体温調節が苦手な種が多いからだと考えられる。さらに、飼育に必須の費用4項目(治療費・フード・日用品・光熱費)だけで比べてみると、うさぎの8万8410円に対し、猫は10万934円と最低限の年間飼育費用で考えると、大差はないという結果も見えた。

同社は、近年のペット飼育費用の増大は、ペットへの愛情の証とも言えると述べており、ペットを家族として迎え入れ、子どもやパートナー同然の存在であるということのあらわれだと考えられるとしている。

また、今回発表した費用は、あくまで平均値であり、大きな病気や怪我などになれば、さらに大きな出費の可能性もあるので、費用を理由に飼育放棄とならないよう、しっかりと検討した上で、ペットを迎え入れて欲しいと伝えている。

■調査概要
対象者:アニコム損害保険のペット保険「どうぶつ健保」の契約者
調査内容:2019年1月1日~12月31日の1年間にペット1頭へ支出した費用
調査方法:インターネット上でアンケートを実施
有効回答数:2019年 6111件(2018年 2668件)
(2019年度より「0円」の回答を集計に含むよう集計方法を変更。)

《鈴木まゆこ》

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