誠文堂新光社は、6月15日に『ペンギンごよみ365日』を刊行する。
ペンギンは、愛らしい表情や剽軽な仕草や動作によって多くのファンを持ち、動物園や水族館でも常に上位の人気を保っている。しかし、世界で18種を数えるペンギンたちが多く生息するのは、凍てつく南極大陸であり、烈風が吹きすさぶ亜南極の島々。そのため、観察者が目にするのは、厳寒の中で卵を温め続ける親鳥の姿や、雹や霰が降る中で雛を守り続ける姿が多い。
著書である水口博也氏と長野敦氏は、科学者としての観察眼と写真家としての技術によって、1年365日それぞれの季節、それぞれの場所で捉えられたペンギンたちの美しい写真を撮影している。
同書では、そんなペンギンたちが、氷や空、海の美しさを背景にして様々な表情や仕草をしている様子を見ることができる。また、それぞれの写真に添えられた撮影者による言葉には、科学的な情報も盛り込まれているため、写真集としてだけでなく、ミニ百科としても活用できる1冊となっている。