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JMC、特別天然記念物「オオサンショウウオ」のCTスキャンを実施…「CT生物図鑑」で3D標本や画像を公開

JMC、「オオサンショウウオ」のCTスキャンを実施
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JMCは、大分県宇佐市からの依頼により、国の特別天然記念物に指定される「オオサンショウウオ」のCTスキャンを実施した。また、6月24日より、CTスキャンデータを掲載するWEBサイト「CT生物図鑑」で3D標本や画像の公開も開始した。

「CT生物図鑑」は、産業用CTスキャナで3Dスキャンを行った生物のデータを公開しているWEBサイトで、身近な昆虫や鳥類から、観察に顕微鏡を必要とする微生物まで、様々な生き物を3Dデータや画像で紹介している。

今回の共同企画では、オオサンショウウオの外観形状と骨格の2種類の3D標本や、体の内部構造を映し出した断層画像などが公開されており、パソコンやスマートフォンなどで、オオサンショウウオの体を隅々まで観察することができる。

また、オオサンショウウオが捕食した生物の骨なども見ることができるため、オオサンショウウオの生態を学ぶきっかけにもなる。

今後は、宇佐市内の「道の駅いんない」や「安心院ぼんちギャラリー」などの施設にて、3D標本展示や観察会の実施が予定されているほか、市内の小中学校にて、生物多様性の学習や3Dデータの仕組みを学ぶための教材としての活用も計画されているという。

なお、今回CTスキャンが行われたオオサンショウウオは、宇佐市内の田んぼの用水路で死亡していたところを、宇佐市教育委員会が確保し、博物館の協力のもと冷凍保管され、その後今回のCTスキャンの提案に至ったとのこと。

《鈴木まゆこ》

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