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MON、ヤギが人間に与える影響について調査…ストレス軽減効果に期待

MON、ヤギが人間に与える影響について調査
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ビジネスパーソンの能力開発や組織開発などの教育を行っているMONは、愛知県知多郡美浜町の愛知ヤギ農場で所有しているヤギ40頭の協力のもと、ヤギが人間に与える良い影響について調査を実施、結果を発表した。

同調査は、現代のストレスフルな社会において、ヤギが人間に与える影響(とりわけ良い影響)について感覚や主観ではなく、科学的かつ数値で立証することを重要な目的として、唾液中に含まれる消化酵素のα-アミラーゼ(ストレス値)を測る方法で行われた。

調査手順としては、平常時からヤギと接触するまでのプロセスを10シーンに分け、それぞれの被験者に複数回の測定を実施。複数回測定することにより、唾液アミラーゼの活性値に生じる個人差を調整した。

調査の結果、数値が高く、ストレスを感じたシーンは、10分間椅子に座った状態の「座位」と、10分間読み書きや計算などに取り組んだ「テスト」だった。

一方、ストレスを感じていない(リラックスしている)シーンは、10分間フェンス越しにヤギを見る「ヤギ視認」と、10分間ヤギを撫でたり抱っこしたりする「ヤギ触れ合い」の時となった。

フェンス越しに触らず、ただヤギを見て愛でるだけで被験者のストレスが平均で70.7%も軽減され、さらに触れ合うことにより、80%のストレスが軽減されることが確認された。

この結果を受けて同社では、今後、ヤギを飼育している東海地域を中心に、ヤギを介在させた動物介在教育を、児童から社会人まで幅広い対象者へ実施する予定としている。

■調査概要
・実施期間:2020年4月
・被験者:6人(男性4人、女性2人)平均年齢31.6歳
・測定対象:唾液中に含まれる消化酵素のα-アミラーゼ
・測定装置:酵素分析装置「唾液アミラーゼモニター」、専用唾液採取シート「測定チップ」

《鈴木まゆこ》

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