動物のリアルを伝えるWebメディア

【動物に会える映画 vol.5】笑って楽しくなれる動物コメディ! おすすめ3選

エンタメ/カルチャー カルチャー
『ドクター・ドリトル』
  • 『ドクター・ドリトル』
  • 『ドクター・ドリトル』
  • 『ベートーベン』
  • 『パディントン』
  • 『パディントン』
  • 『パディントン』
  • 『パディントン』
  • 『パディントン』

さまざまな制限がある生活に、そろそろちょっと心が疲れ気味…という方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、「外で思い切り遊びたい」「友達と集まって騒ぎたい」、そんな思いをぐっと抑えている皆さんの心を笑いでほぐしてくれる動物映画を3本ご紹介します。

いずれも長年にわたり愛されてきたコメディ作品。シリーズ化されたり、リメイクされたりと繰り返し私たちを楽しませてくれています。名作揃いなのでご覧になった方も多いと思いますが、コロナの時代に改めて観てみると、動物たちが繰り出してくる面白ネタにどれだけ救われることか。思わず笑ってしまったり、ホロリと涙がこぼしたりと、そんなささやかな喜びがたっぷり心に染み込んでいくのがわかるはず。笑って幸せになれる3作をどうぞ。

『ドクター・ドリトル』

『ドクター・ドリトル』

(C)2018 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

動物コメディ映画といえば、多くの人が思い出すのが『ドクター・ドリトル』ではないでしょうか。原作は1922年に刊行されたヒュー・ロフティングによるベストセラー児童文学。『ドリトル先生アフリカゆき』にはじまり、番外編を含む全13冊が発表されている超人気シリーズです。

これまでアニメを含む映像作品が何本も制作されてきましたが、印象に残っているのが、稀代のコメディアン、エディ・マーフィーが動物の言葉を理解する医師を好演した1998年の作品。彼お得意のマシンガントークを、動物相手に繰り広げる様に抱腹絶倒した記憶があります。

動物好きなら一度は憧れる能力を持ち、動物たちから慕われる姿は羨ましい限り。でも、口が悪い犬に悪態をつかれたり、精神を病んでいるサーカスの虎と向きあったりと、それなりに大変なことも。ドリトル自身も、初めはこの能力を受け入れられず、家族にすら隠しています。ネズミに人工呼吸をしているところを観られて、精神的な病を疑われてしまう事態にも。やはり偉大な力には、決していいことばかりではなく大いなる責任が伴うようです。

エディ・マーフィーは続編『ドクター・ドリトル2』にも出演しましたが、それ以降はキャストを変えてシリーズは5作まで続きました。現在も、ロバート・ダウニーJr.版が公開中。時代を超えて愛される作品のひとつです。

『ベートーベン』

『ベートーベン』

(C) 1991UNIVERSAL STUDIOS. ALL RIGHTS RESERVED.

2本目は、ドリトル先生のように愛犬と話せたらどんなにいいかと、思ったに違いない一家の物語『ベートーベン』です。ペット泥棒の元から逃げ出したセント・バーナードの子犬を保護することになったニュートン家の騒動が描かれていきます。名前の由来はもちろん楽聖ルードヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン。名曲「運命」が流れた際に反応を示したためとは何とも素敵な逸話です。

犬嫌いの父親は飼うことをしぶしぶOKするのですが、すぐにそれを後悔することに。子犬のころは笑って済ませられるいたずらも、成犬になったベートーベンの破壊力は一家の想像超えていました。家具は壊れ、服はべちゃべちゃ(セント・バーナードはよだれ多めですからね)、家の中は上へ下への大騒ぎ。この経験、お持ちの方も多いでしょう。お気に入りの服に限って、高かった靴をあえて選んで、修復不可能なほどに破壊された悲しさが蘇ってきて、泣き笑いしてしまうシーンが満載。

それでも、子供たちにとっては、彼はヒーローです。恋のキューピッド役になってくれたり、大きい身体でいじめっ子から守ってくれたり、プールで溺れそうになったところを助けてくれたり。その行動が、真意を理解できない大人にとっては迷惑だと感じる結果を招くこともあります。そんな時、ここにドクター・ドリトルがいて犬たちの気持ちを代弁してくれたらいいのにと思うのです。でもそれは叶わぬ願い。ならば、話のできない動物たちを理解するよう努力し、コミュニケーションをとって意図を汲むことができるようになればいいわけです。信頼がきっと言葉の代わりになってくれるはず。映画はまさにそのような方向へと進んでいきます。その後、父親はベートーベンを一度は手放すという過ちを経て、彼を愛するようになるのです。

作品は大ヒットを記録し、キャストの入れ替えを含めシリーズ5弾まで制作されました。シリーズを通して描かれるのは、犬と暮らす幸せ。犬を飼うのは責任が重く大変なことだけれど、苦労以上の喜びがあると改めて感じさせてくれるのです。

『パディントン』

『パディントン』

A STUDIOCANAL RELEASE (C)2014 STUDIOCANAL S.A. TF1 FILMS PRODUCTION S.A.S. PADDINGTON BEARTM, PADDINGTONTMAND PBTM ARE TRADEMARKS OF PADDINGTON AND COMPANY LIMITED www.paddington.com

最後は、40カ国語以上で翻訳され、全世界で3500万部を売り上げているベストセラー本から飛び出したクマのお話、『パディントン』です。南米ペルーから、新しい居場所“home”を探しにロンドンにやってきた彼が、ブラウン一家と家族になるまでの物語。赤い帽子にブルーのダッフルコートを纏った小さなクマは、可愛らしいだけでなく誰にでも優しく、英国男子に負けないぐらいの紳士っぷり。人間以上に人間臭いその様子に思わず笑顔になること必至です。新しいことだらけの都会生活に果敢に挑み、数々の騒動を巻き起こす様子を見ていると、つい笑いながらも、自分も頑張らなくちゃと勇気をもらったりして。

個人的には、大ヒットを受けて制作された続編『パディントン2』がお気に入り。都会生活になじみ、その愛すべき性格ゆえに友人も増えたパディントンが、無実の罪で投獄されてしまいます。そこでも我らがパディントンは得意のマーマレードづくりをきっかけにコワモテの先輩囚人たちと仲良しに。ブラウン一家と仲間たちの助けを借りて、パディントンは真犯人を探すのです。

本作では、物語だけでなく“クマ描写”にも目を見張るものがあります。初めて映画化が発表されたとき、「あのパディントンが実写に!」と喜んだ方も多いでしょう。期待を裏切らず、人間世界に上手く溶け込むリアルなパディントンに、思わず目を細めてしまうほど。そして、少し前かがみの佇まい、地面を踏みしめる足の動き、風になびく毛皮やその絶妙なグラデーション、濡れた際のウェット感は本物のクマそのものなのです。

2作ともヒール役にニコール・キッドマン、ヒュー・グラントが登場し、かなりはっちゃけた役どころで、パディントンと息の合った共演を果たしているのも見もの。いつもはカッコいい2人が、パディントンにしてやられる姿に何度も噴出してしまいました。笑いあり、感動あり、そして何より優しさと愛に満ちた物語は、心の栄養となってくれること間違いありません。

『パディントン2』

(C)2017 STUDIOCANAL S.A.S All Rights Reserved.

辛いことも決して少なくない日々ですが、そんな時こそ映画の出番。せめて映画を観ている時だけは、思い切りその世界観に浸って心から笑い、そして幸せな気分になれますように。今回ご紹介した作品には、それをもたらしてくれる力があると信じています。

■『ドクター・ドリトル』
ウォルト・ディズニー・ジャパン
発売中
価格:¥1,800+税
(C)2018 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

■『ベートーベン』
発売元:ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント
価格:¥1,429+税
発売中
(C) 1991UNIVERSAL STUDIOS. ALL RIGHTS RESERVED.

■『パディントン』【期間限定価格版】
ブルーレイ&DVD発売中/デジタル配信中
ブルーレイ:¥2,500(本体)+税
DVD:¥1,800 (本体)+税
デジタル配信:https://Movie.lnk.to/paddingtonTW
発売元:株式会社キノフィルムズ/木下グループ
販売元:ポニーキャニオン 
A STUDIOCANAL RELEASE (C)2014 STUDIOCANAL S.A. TF1 FILMS PRODUCTION S.A.S. PADDINGTON BEARTM, PADDINGTONTM
AND PBTM ARE TRADEMARKS OF PADDINGTON AND COMPANY LIMITED www.paddington.com

『パディントン2』
ブルーレイ&DVD発売中
プレミアム・エディション:¥6,500(本体)+税
ブルーレイ+DVDセット:¥4,500(本体)+税
発売元:株式会社キノフィルムズ/木下グループ
販売元:ポニーキャニオン
(C)2017 STUDIOCANAL S.A.S All Rights Reserved.

《牧口じゅん》

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top