アドベンチャーワールド(和歌山県白浜町)は、同園で14羽目となるエンペラーペンギンの赤ちゃんが10月2日に誕生したと発表した。
7月30日に産まれた卵を、押しつぶされる事故を防ぐため、孵卵器で様子を見守り、無事誕生に至ったという。誕生した赤ちゃんは体重300gと平均的な体重とのことだが、体に力が付き始める体重約500gまではスタッフの手で育ててから、親鳥のもとへ返す「初期人工育雛」を行うのだそう。
「初期人工育雛」では、給餌の際スタッフはペンギン型の帽子を被り、ペンギンの嘴に見立てた手袋を装着。声は一切発さずに、録音した親鳥の鳴き声を聞かせる。また、親鳥には擬卵(石灰で作った偽物の卵)を抱かせ、まだ赤ちゃんが産まれていないと思わせ、赤ちゃんが約500gまで成長したら、そっと擬卵と引き換えに赤ちゃんを抱かせるなどの工夫を行っているという。
なお、現在赤ちゃんはバックヤードにて暮らしており、公開については決まり次第発表するとしている。