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写真集『砂漠の天使 スナネコ』、学研プラスより刊行

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写真集『砂漠の天使 スナネコ』
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学研プラスは、1月28日に写真集『砂漠の天使 スナネコ』を刊行した。

白っぽいもふもふの体に、キラキラした瞳。スナネコは、「砂漠の天使」の呼び名で愛される世界最小級の野生ネコだ。国内の動物園では那須どうぶつ王国(栃木県那須郡那)・神戸どうぶつ王国(兵庫県神戸市)の2ヶ所で飼育されている。

同書は、両園で生まれた赤ちゃんたちの成長をまとめた1冊。人工哺育の記録を中心に、ページをめくるごとにスナネコが成長していく様子を楽しめる。

日本動物園水族館協会の加盟園としては、スナネコの展示も繁殖も初めてのこと。2020年に那須・神戸あわせて6頭の赤ちゃんが誕生したが、「母親がうまく育てられない」「自力で動くことができない」などの理由で、生後間もなく1分1秒を争う危険な状態に陥ってしまった赤ちゃんもいた。国内での前例がない中、スタッフたちは懸命な飼育によって命をつないだ。

気品ある美しさと野性味あふれる一面のギャップも、スナネコの魅力の一つ。“砂漠の天使”としか言いようがない愛らしさながら、本来は肉食の野生ネコのため、大きくなるにつれてどんどん牙や爪は鋭く、気性も荒くなっていく。さらに、大きな耳や足の裏の毛など、成長とともに砂漠を生き抜くための体に変化していくという。そのため、両園は「スナネコは野生動物です。とても可愛らしい動物ですが、牙も鋭く気性も荒く、ペットとして飼うことはできません。」というメッセージを発している。

同書は、赤ちゃんから大人まで、動物園で暮らす全スナネコが登場するのもポイント。スナネコたちの性格や飼育員から見た魅力なども記載されている。

《鈴木まゆこ》

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