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形も長さも色々…犬のしっぽにはどんな役割があるの?

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喜びや恐怖、色んな感情を教えてくれる愛犬の可愛いしっぽ。飛んでいってしまいそうなほど大きく振っているのを見ると、こちらまで嬉しい気持ちになりますよね! ワンちゃん達のしっぽは形や長さも様々。中にはうちの子はほとんどない…なんて方もいらっしゃるかもしれません。そもそもワンちゃんのしっぽにはどのような役割があるのでしょうか? 

犬のしっぽの役割とは?

犬のしっぽには皆さんもご存知の通り、感情表現の役割があります。後述しますが実は動き方によって様々な感情を読み取ることができます。言葉は通じずともしっぽの動きで意思疎通を図ることができますね!

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また体温調節が苦手な犬にとってしっぽは大切な温度調節のツールでもあります。寒い時は体を丸めるようにして、しっぽで顔を覆い体温を下げないような体勢で過ごしているかと思います。そのほか、運動時にはしっぽをうまく使って体のバランスを取っていることも。

しっぽから読み取れる感情はこんなにたくさん!

大きく横に振っている時は嬉しい時! というのはポピュラーですが、その他の感情の時にどのようにしっぽが動くかご存知でしょうか? 実は横に振っていても喜びではなく極度の興奮状態、という場合もあります。またしっぽを垂らしたまま左右に振っている時はリラックスしている時や、期待でワクワクしている時です。

ピンと立てている時は警戒中のサイン、体の内側に丸めている時は恐怖や痛みを感じている時です。下がったまま左右に小さく揺らしているのは服従やおべっかを使っている時…叱られたときに見られるかもしれません。

短くても大丈夫?

中にはとってもしっぽが短い子もいますよね。前述したような防寒や運動面で大丈夫かしら? と不安に思うかもしれませんが、基本的に心配する必要はありません。室内飼いであれば寒さの心配はほとんど不要ですし、お散歩時は洋服などで対処してあげましょう。外飼いの場合にはブランケットなどを用意してあげると安心です。

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また運動面でも、ないならないでうまく適応していきます。犬の体は嗅覚や聴覚など優れている器官が多いので、しっぽが長い子たちと何ら変わりなく過ごしていけるでしょう。

断尾という文化

日本には「断尾」というしっぽをあえて短くするために切断する文化が根強く残っています。プードルやシュナウザー、コーギーやヨーキーなど決まった犬種の犬たちは未だにほとんどが断尾されています。その目的は非常に曖昧で、一つは猟犬として使われていた頃のケガ防止、という慣習の名残。そしてもう一つは、ジャパンケネルクラブなど血統書を発行する団体が定める規定に断尾されていることが条件として明記されているからです。つまりメリットはないが見た目の美しさ、そして血統書発行条件をクリアするために断尾しているということです。

断尾は生後数日の子犬期に無麻酔で行われます。その理由は生後数日であれば痛覚の発達が未熟なので、犬に負担なくできるため、とされています。しかし、動物看護師である筆者も断尾処置の現場に立ち会ったことがありますが痛がって鳴く子もいます。犬好きとしては胸が痛む処置でした。断尾についてはそのメリットデメリットについて様々な意見があり、賛否両論ですが、本当に必要なものなのか今一度考える必要があるでしょう。

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ワンちゃんの体調や気持ちの変化を判別することもできる大切なしっぽ。ぜひ日頃からしっぽの動きに注目してみてくださいね!

《吉田つぐみ》

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