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新たに2組のファシリティドッグ・チームが誕生、導入病院は4ヶ所に…シャイン・オン・キッズ

新たに2組のファシリティドッグ・チームが誕生、導入病院は4ヶ所に
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シャイン・オン・キッズは、新たに2組のファシリティドッグ・チームが誕生したと発表した。2019年度よりファシリティドッグ国内育成事業に着手し、これまでファシリティドッグ・プログラムを国内3病院に導入してきたが、今回の新チームが加わり、ファシリティドッグ導入病院は4病院となった。

ファシリティドッグとは、こども病院などの特定の施設に所属し、スタッフの一員として活動する犬のこと。同法人では、小児がんなど重い病気で入院する患者の治療を支えるために、犬を扱う専門職“ハンドラー”になるための研修を修了した看護師を、ファシリティドッグとペアで病院に派遣する事業を展開している。

小児がんをはじめとした重い病気がある子供たちの治療には、身体的にも精神的にも負担がかかる検査や処置を必要とする。また、長期の入院生活を送っている子供が少なくなく、子供たちと家族のサポートには、感染対策のみならず、高度な専門性が、ファシリティドッグとハンドラー双方に求められる。

同法人では、2019年度に開始したファシリティドッグ国内育成事業で候補犬を2頭育成。また並行して、それぞれの候補犬にペアリングする看護師を2人、新たに採用している。そして今回、候補犬とハンドラー候補の看護師を対象に、米国アシスタンス・ドッグス・インターナショナル(Assistance Dogs International: ADI)の制度に則り、研修と適性審査を実施した。

研修は、ADIの標準カリキュラムに沿って、1ヶ月に渡り約80時間の過程(実技、座学、テスト、他)を実施。ハンドラーの適性検査は従来通り、アシスタンス・ドッグス・オブ・ハワイの方法に準じて行われた。ファシリティドッグの適性審査については、トライアル事業として初の取り組みであることから、客観性担保のためアドバイザリーボードの山本真理子氏(Ph.D.、帝京科学大学アニマルサイエンス学科 講師)にも評価を依頼し行ったという。

また、同事業を進めるにあたり、「歯の妖精TOOTH FAIRY(トゥースフェアリー)」プロジェクトより支援を受けたとのこと。同プロジェクトは、日本歯科医師会協力のもと、日本財団が進める社会貢献プロジェクトで、歯科医院で治療上撤去した冠などの金属を寄付してもらい、リサイクルした資金で、国内外で難病や貧困と闘う子供たちの支援に活用している。寄付による支援に加え、障害や難病のある子供たちに対し、ボランティア歯科医師による口腔ケアの啓発活動も行っている。

《鈴木まゆこ》

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