本連載では、令和元年11月に生まれた筆者の長女と5才の保護猫の暮らしを綴っています。今回は、写真スタジオに家族写真を撮りに出かけたときのエピソードです。
猫5才、娘1才の記念に
令和2年11月に、娘は晴れて1才を迎えました。第一子ということもあり親である私たち夫婦も感無量の誕生日。せっかくなので家族写真を残そうと思い立ち、撮るからには大切な家族の一員である猫も一緒にと、ペットの同伴が可能なスタジオを探しました。
記念写真ということもあり、娘のためにちょっぴり豪華なレンタルドレスを事前に予約。さらに、せっかくなら猫にもオシャレをさせてあげたいと思い、張り切って白いペットドレスを新調しました。
スタジオに着くなり猫は…
撮影当日、いざスタジオへ。猫をペット用のバッグに入れて移動したのですが、猫と一緒にお出かけという珍しいシチュエーションに娘は終始大はしゃぎ。バッグを何度も覗き込んでは「にゃんにゃん?にゃんにゃん?」と話しかけ続けていました。バッグに入っているときに私が猫にちょっかいをかけようものなら「この狭いところから出して」と鳴き続けるものですが、娘からの声掛けに対してはどういうわけか冷静さを保ったままでいてくれた猫です。(相手にしていないということかもしれません…笑)
カメラの方を向いてハイチーズ!
いざ、撮影。季節がちょうど秋だったこともあり、スタジオのセットはススキやドライフラワーなど「猫が好きそうなもの」であふれていました。スタジオを見るなり文字通り「目を真ん丸」にする猫。いたずらしないようにと夫がしっかりと猫を抱え、カメラアシスタントがひっきりなしに夫のスーツについた猫の毛を取ってくれたことが印象的でした。他にも、猫が緊張しないように待ち時間を極力短くしてくださったりなど、ペット同伴の撮影に慣れているスタジオならではの細やかな気遣いのおかげで撮影はとてもスムーズでした。
娘がにっこりと笑ってくれること、可能なら猫もまっすぐカメラの方を向いてくれること、この2点だけを意識していたところ、大人のほうが笑顔がすこしカタくなっていたこともある意味いい思い出です。30分ほどの撮影時間の中で、娘が終始撮影を楽しむことができ、かつ猫も一緒に大満足の写真が残せたことがとても嬉しかった私でした。
次回、娘が1才で迎えた桃の節句。張り切って飾ったお雛様にまさか猫も大興奮…!? お楽しみに。
こさい たろ:フォトグラファー
2年前に、猫と一緒にお嫁入りしました。現在、夫と猫と娘(0才)の3人&1匹でなかよく暮らしています。
猫:名前はシェリル。
ラテン語で「愛しい人」「大切な人」の意味。(英語の「Dear」の語源という説も)。銀色の毛並みで“かぎしっぽ”。L字に曲がった尻尾でたくさんのしあわせを招いています。