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犬の熱中症が起きやすい条件は「屋外×昼過ぎ×晴れ×25度以上」…アニコム損保が調査

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  • アニコム損保、犬の熱中症を徹底調査
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ペット保険のアニコム損害保険は、「犬の熱中症」について、過去に熱中症の経験のある犬を飼育している飼い主に対し、アンケートを実施した。熱中症が起きた場所や時間・天候などのほか、愛犬の異常に気づいたきっかけや、再発させないために気をつけていることなどを徹底調査し、その結果を発表した。

まず犬の熱中症の発生場所について聞いたところ、「屋外」が48.7%、「自宅内」が43.2%という結果になった。熱中症というと炎天下の屋外で発生するイメージがあるかもしれないが、屋外だけでなく自宅での熱中症にも十分注意する必要があることがわかる。

また、外出した際の「車の中」にも注意が必要だ。車内に取り残されたために命を落としてしまうといった事故は、人間だけでなく犬でも同じ。愛犬を車の中に一人にするのは絶対に避ける必要がある。

次に、犬の熱中症の発生時間について聞いたところ、「昼過ぎ(12~15時)」という時間帯が32.5%と一番多い結果になった。一日の中で最も気温が高くなる時間である14時前後は、熱中症の危険性も高まるようだ。

ただし、夏場は朝や夕方であったとしても、足元(=犬がいる付近)の温度は非常に高くなっていることがあるため、日中だけでなく、日が昇る前や日が落ちた後も注意が必要だと言える。

続いて、熱中症が発生したときの天気について聞いたところ、「晴れ」の日だったという回答がおよそ3分の2を占めた。太陽が出ていれば、その分地面も暑くなり、気温も上昇する。すでに気を付けている人も多いと思うが、晴れの日は、より一層の警戒が必要である。

また、「曇り」の日の熱中症も全体の約4分の1を占めている。一方で、「雨」の日と回答した人はいなかった。気温が上がりにくいことに加えて、雨だと愛犬の散歩を控える人も多いため、熱中症にはなりにくい天気なのかもしれない。

犬が熱中症になったときの気温については、「25~30度」が約半数、「30~35度」が4分の1という結果になった。25度というと、半袖で心地いい程度の気温だ。人にとっては熱中症になるほど致命的な暑さではなくても、毛皮を着ている状態に等しい犬の場合、熱中症になるリスクが十分にある気温だと言える。

「わが子が熱中症になるかもしれないと予想できたか?」の質問に対しては、7割の人が「全く予想していなかった」と回答した。タニタの「熱中症に関する意識・実態調査2021」によると、人では5人に1人が「熱中症にならない自信がある」と答えているが、同社は「自分は大丈夫という過信は禁物だ」とも伝えている。これは犬の熱中症でも同じことが言える。さらに犬の場合は自分で予防することができないため、飼い主が気をつけることが必要である。

犬の熱中症に気づいたきっかけについて聞いたところ、「呼吸が荒かった」が73.0%で最も多く、次いで「ぐったりしていた」が43.2%、「体が熱かった」が24.3%という結果になった。明らかにいつもと違う状態であれば比較的すぐに気づいてあげることができるが、近くで確認しなければわからない熱中症のSOSが出ている可能性もある。熱中症にならないのが一番だが、こうした異変が見られた場合には、様子を見過ぎずに早めに動物病院を受診することも重要である。

最後に、過去の熱中症の経験から、愛犬を守るために改めて意識していることや、気を付けていることを聞いたところ、最も多かったのが「部屋の気温管理」で89.2%だった。熱中症のおよそ半数が自宅内で起きていることもあり、まずは部屋の気温を徹底して管理する人が多いということがわかる。

次いで「お散歩に行く時間」が73.0%、「わが子の様子観察」が62.2%という結果になった。これらはいずれも、お金や時間がかかるようなものではない。犬の熱中症予防のためには、決して特別なことを行う必要はなく、飼い主の意識で変えられるポイントに注意することが重要である。

アニコム損保は、引き続き熱中症をはじめとするケガや病気の予防啓発を行うとともに、動物たちが健康で暮らせるよう努めていくとしている。

■調査概要
・調査期間:2021年7月21日~8月11日
・調査対象:アニコム損保のペット保険に契約している犬のうち、2019・20年度に熱中症で保険金請求のあった人にWEBアンケートを実施(有効回答数37)

《鈴木まゆこ》

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