小児がんや重い病気の子供たちを支援するシャイン・オン・キッズは、静岡県立こども病院のファシリティドッグ・プログラムを、9月6日より新チームに引継ぐと発表した。
ファシリティドッグ・プログラムとは、病院で活動するための専門的なトレーニングをつんだ犬“ファシリティドッグ”と、犬を扱う専門職“ハンドラー”になるための研修を修了した看護師などの医療従事者がペアとなり、入院中の子供とその家族を支える動物介在療法だ。
シャイン・オン・キッズと静岡県立こども病院は、2010年1月に国内初のファシリティドッグ・プログラムを共同事業として導入。ヨギ(オス・2011年6月18日生まれ)は2代目として、初代のベイリー(オス・2007年12月14日-2020年10月1日)から、2012年7月に活動を引継いで以来、9年間にのべ2万7000人の子供たちの元を訪問した。
同事業では、国際的な動物倫理ガイドラインに基づき、ドッグトレーナーによるフォローアップを定期的に実施。一昨年の評価で、高齢化に伴う活動調整のフィードバックを受けたことから、獣医師、アドバイザリーボードらと連携し、10歳を目安に引退を迎えられるよう準備を重ねてきたという。
9月1日には、静岡県知事 川勝平太氏を新旧チームが表敬訪問。同日、引継式が行われた。引継式はコロナ禍のため、感染症対策を十分に行った上、静岡県立こども病院職員のみで開催された。