動物のリアルを伝えるWebメディア

自宅出張専門トリミングサロン「ホームトリマー」誕生

自宅出張専門トリミングサロン「ホームトリマー」誕生
  • 自宅出張専門トリミングサロン「ホームトリマー」誕生
  • 自宅出張専門トリミングサロン「ホームトリマー」誕生
  • 自宅出張専門トリミングサロン「ホームトリマー」誕生

ホームトリマーは、ペットの飼い主の自宅にトリマーが訪問し、トリミング・グルーミングサービスを行う事業を10月1日より開始した。

ペットフード協会「令和2年(2020年)全国犬猫飼育実態調査」によると、2020年はコロナの影響による巣ごもり需要で、46万2000頭(前年比114%)の犬が新たにペットとして飼育された。飼い主の多様なニーズを背景に、自宅出張トリミングの需要も拡大している。

通常トリミングサロンでの施術は、ガラス越しで様子を見られても同室できないケースがほとんどだ。しかし自宅出張サービスは、目の前でカットするため飼い主は細かいリクエストや質問ができる。

細かい仕上がりの要望はもちろん、例えば飼育して間もない飼い主の普段のケアの相談も、プロのトリマーがその場で説明してくれるため、飼い主初心者にも優しいサービスとなっている。また、長時間のトリミングに負担のかかるシニア犬でも、飼い主が様子を見ながら休みを入れつつ施術をすることもできる。

個別事情に応じて、細かいニーズに応える。また、高料金になりがちな出張サービスながら、店舗型のトリミングサロンと同等かそれ以下の価格(トイプードルトリミング 6480円)としているのも特徴の1つ(別途出張費1000円が必要)。2021年10月現在の対応エリアは、東京・神奈川・埼玉・千葉となっている。

トリマーの年収はベテランでもあまり高くないため長く続くトリマーが少ないといった業界の問題があるという。さらには長引くコロナ禍により2019年は40万4000頭(前年比106%)、2020年は46万2000頭(前年比114%)の犬がペットとして新たに飼育され(ペットフード協会「令和2年(2020年)全国犬猫飼育実態調査」)、トリマー不足の問題が深刻化する可能性を秘めている。

同社はその問題を解決するため、店舗を持たず自宅出張のスタイルとし、売上の70%から80%をトリマーの取り分にすることにで、トリマーの収入単価を上げるという。また、トリマー自身の自由な時間だけ勤務をすることができるようにし、結婚出産後の女性や副業としても働きやすく、「効率よく働けて長く続けられるトリマー職」の働き方を提案している。

2022年内には120人のトリマー採用と、月間1000件のトリミングサービスの実施を目指すとしている。

《鈴木まゆこ》

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top