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国立科学博物館、企画展「発見!日本の生物多様性 標本から読み解く、未来への光」を開催…12月14日~22年2月27日

国立科学博物館、企画展「発見!日本の生物多様性 ~標本から読み解く、未来への光~」を開催
  • 国立科学博物館、企画展「発見!日本の生物多様性 ~標本から読み解く、未来への光~」を開催
  • 絶滅種ニホンカワウソの剥製(所蔵:国立科学博物館)
  • 貴重な日本産のラッコ(チシマラッコ)剥製(写真提供・所蔵:根室市歴史と自然の資料館)
  • 絶滅危惧IA類のチョウ オオウラギンヒョウモンの標本(所蔵:国立科学博物館)
  • 日本国内で1回だけ採集されたシダ植物 コウヨウザンカズラの標本(所蔵:国立科学博物館)
  • 松森胤保『両羽博物図譜』に描かれたトキ(所蔵:酒田市立光丘文庫)
  • 1914年以来再発見されていない絶滅種のきのこ アミラッパタケ(所蔵:国立科学博物館)
  • 筑波山塊の固有種ツクバハコネサンショウウオ

国立科学博物館は、日本博主催・共催型プロジェクトとして、12月14日から2022年2月27日までの期間、企画展「発見!日本の生物多様性 ~標本から読み解く、未来への光~」を開催する。

日本列島は、豊富な固有種をはじめとする特徴的な生物相が見られる地域である。一方で、現在では多くの種が絶滅の一歩手前の危機的状況にあり、中には既に絶滅してしまった種も存在する。

同展は、標本などのコレクションが、日本の生物多様性の変遷と現状の把握、さらには実際の種の保全に対してどのように貢献しているのか、貴重な標本や関連資料の展示の中から「発見」してもらうことを目指した企画展。代表的な日本の絶滅寸前種(絶滅危惧I類)であるチシマラッコやオオウラギンヒョウモン、アマミデンダ、絶滅から「復活」を遂げたシマクモキリソウやムニンキヌラン、ホソバノキミズ、カバイロチャダイゴケなどが展示される。

さらに、既に絶滅してしまったニホンカワウソ(最後の目撃は1979年)やコウヨウザンカズラ(1966年に1回だけ採集されたシダ植物)、アミラッパタケ(1914年以降見つからないキノコ)などの標本や剥製が展示されるほか、絶滅種・絶滅寸前種を克明に記録した博物図なども展示される。

■開催概要
・会場:国立科学博物館 日本館1階企画展示室および中央ホール
・会期:2021年12月14日~2022年2月27日
・開館時間:9時~17時(入館は閉館時刻の30分前まで)
・休館日:毎週月曜日、12月28日~1月1日(ただし12月27日、1月3日・10日は開館)
・入館料(税込):一般・大学生630円(団体510円)、高校生以下および65歳以上無料

《鈴木まゆこ》

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