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猫との暮らし、3割以上が「トイレの臭いを我慢している」…エステー調べ

エステー、「猫とのくらし」に関する調査を実施
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エステーは、愛猫の飼育における臭い問題や臭い対策の実態を明らかにするため、20歳から59歳までの猫を飼育する男女485人を対象に、インターネット調査を実施した。

調査ではまず、猫の好きなところについて質問。好きなポイントの1位は「しぐさ」(79.4%)、2位は「毛並み」(62.5%)、3位は「性格」(59.2%)と続き、猫の内面・外面ともに魅力を感じていることが明らかになった。

一方で、 猫について気になっているが我慢してしまうところについては、1位が「トイレの臭い」(34.6%)、2位は「爪とぎ」(30.3%)、3位は「ひっかくところ」(25.4%)という結果になり、3人に1人が愛猫のトイレの臭いを我慢してしまっているという実態が浮き彫りになった。

次に、飼い始めた時に臭いが気になったことはないかとの質問に対しては、「とても気になった」(17.5%)、「やや気になった」(35.3%)が合わせて52.8%に上り、2人に1人は飼い始めたばかりで、嫌な臭いを実感していることがわかった。飼育を始めた際は飼い主にとって慣れない臭いに戸惑うケースが多く、昨今問題になっている飼育放棄にもつながりかねない、愛猫へのストレスや飼育前後のギャップの一因になってしまっている可能性も考えられる。

さらに、新型コロナ感染拡大以降、臭いが気になる機会が増えたかどうかの質問には、変わらないとの回答が最も多い一方で、「とても増えた」(10.7%)、「やや増えた」(20.4%)の回答が計31.1%と、およそ3人に1人がコロナ禍でこれまで以上に臭いを感じる機会が増えていることがわかった。おうち時間が長くなり、リビングなどで愛猫と一緒に過ごす時間が増え、排泄後のトイレの臭いなどが気になる機会が多くなったと考えられる。

愛猫家に猫にまつわる臭いを何かに例えてもらったところ、「お日さまの臭い」「ポップコーンの臭い」「干した布団の臭い」が多く、ほかにも「バニラの臭い」「軽くトーストした食パンの臭い」などユニークな回答が上がった。一方で、猫のトイレの臭いとしては「濡れた雑巾の臭い」「生魚の臭い」に例える人が多く、全体的に、鼻をつんと刺すような生臭さを感じていることがわかった。

猫の臭い対策の実態について聞いたところ、「現在対策をしている」(48.7%)と何らかのアクションを取り続けている人は半数以下にとどまり、「以前対策したことがあるがやめた」(17.1%)、「これまでに対策したことはない」(34.2%)が計51.3%と、臭い対策をしていない人の方が多くを占める結果になった。特に、6人に1人の飼い主が、何らかの理由で臭い対策をやめていることが判明した。

現在対策をしていない人に対し、臭い対策をやめた理由または対策しなかった理由を聞いたところ、「臭いが気になったことはない」(36.1%)という人を除いて最も多い理由は「臭いに慣れてきたから」(27.7%)、続いて「臭い対策をしても臭いが消えないから」(23.3%)、「臭いは気になるが我慢できてしまうから」(18.5%)が挙がった。臭いが気になったものの、臭いに順応してしまった人と、対策に効果を感じられず諦めてしまった人などがいることがわかった。

また、獣医の佐藤貴紀氏は、「猫の場合、臭いの発生原因は主に排泄物。タンパク質を多く食すことで便の臭いがきつくなったり、飲水量が少ないことから濃い尿が産生され、よりきつい臭いの尿が排泄されたりする。他の原因では、猫の病気(歯周病、皮膚炎、肛門腺の異常など)が原因で出ている場合もある」とし、「人と猫では臭いの感じ方も違い、猫に良かれと思った対処法がストレスに繋がることも少なくない。そのため、臭いの原因を探ることがとても重要であり、原因に対し正しい対処法を行うことが必要。猫は、ストレスが蓄積されていくことで膀胱炎や他の病気などを発症する。また、飼い主が体調の変化に気付きづらいこともあり、病気が重症化しているケースも見られる。できる限り、生活習慣の変化に気づいてあげることが大事だ」とコメントしている。

《鈴木まゆこ》

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