ハート出版は、『保護犬の星 フリスビー犬ハカセ』を刊行した。
同書は、殺処分から救われた保護犬がフリスビードッグ大会で活躍し話題になったという物語を通して、犬と人の絆、いのちの尊さ、努力することの大切さを描いている。
2014年5月末、佐賀県有田町のNPO法人アニマルライブにやってきた「ハカセ」。当時推定6歳の犬で、殺処分の対象になったところを九死に一生を得てアニマルライブ代表の岩﨑ひろみ氏に救われた。岩﨑氏は地元・佐賀を中心とした犬猫の保護活動の中で、これまで数多くの犬猫たちと飼い主との縁をつないできたが、成犬だったハカセはなかなか飼い主に巡り合えなかったという。
そんな中、パートナーの浦一智氏と訓練施設を訪れたハカセは、フリスビードッグとしての才能を開花させ、猛特訓の末、フリスビードッグ大会に彗星のごとく現れることとなる。そしてその活躍が新聞やテレビなどで「保護犬の星」として取り上げられ、注目を集めた。
ハカセが才能を開花させたフリスビードッグ競技とは、飼い主がフリスビーと呼ばれる円盤を投げ、犬がそれをキャッチして得点を競う種目。ハカセは現在推定14歳だが、まだまだ現役バリバリで大会に出場し続け、元気な姿を見せている。また、著者の西松宏氏は写真家でもあり、本文中の写真のほとんどが氏の撮影によるもの。オールカラーで躍動感のあるハカセの姿が収められている。
印税の一部はアニマルライブに寄付され、保護犬猫活動のために役立てられるとのこと。