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犬と猫のマイクロチップ装着に関する飼い主の意識・実態を調査…PS保険

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  • 犬と猫のマイクロチップ装着に関する意識・実態調査
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少額短期保険会社のペットメディカルサポートは、同社ペット保険「PS保険」の契約者2461名(有効回答数379名:犬の飼い主254名、猫の飼い主125名)を対象に、ペットの犬や猫のマイクロチップ装着について飼い主の意識・実態調査を行った。

改正動物愛護管理法が22年6月1日から試行され、犬と猫に対するマイクロチップの装着について新たな制度が始まる。マイクロチップとは、直径2mm、長さ12mm程度の大きさで、ペットの個体識別に役立てる電子標識器具のことだ。

犬と猫の飼い主にペットに装着するマイクロチップを知っているかたずねたところ、「はい」と回答したのは、犬の飼い主で95%、猫の飼い主で94%という結果だった。

改正動物愛護管理法により、22年6月1日からペットショップやブリーダーなどで販売される犬や猫についてはマイクロチップの装着が義務化される。こうした法律について知っているかたずねたところ、「はい」と回答したのは、犬の飼い主で78%、猫の飼い主は71%だった。

マイクロチップ自体の認知度は9割超えと高いものの、業者の装着義務化の認知については、犬猫の飼い主ともにそれを下回る結果となった。

販売業者以外から犬や猫を譲り受けた場合、個人に対してマイクロチップの装着は努力義務となっている。こうした法律について知っているかを聞いてみると、「はい」と回答したのは、犬の飼い主で77%、猫の飼い主で70%。ここでも猫の飼い主の割合が、犬の場合をやや下回った。

マイクロチップ装着の状況を聞いたところ、「装着している」と回答としたのは、犬の場合60%、猫の場合は30%だった。ここでは、犬の割合が猫の割合よりも2倍、マイクロチップを装着していることがわかる。

「マイクロチップを装着している」と回答した犬と猫の飼い主(172名)に、そのきっかけについて聞いたところ、最も回答が多かったのは、犬猫の飼い主ともに「業者が装着していた」(犬89%、猫78%)だった。このほか、「災害を意識して」(犬7%、猫14%)、「周囲のすすめ」(犬1%、猫6%)、「努力義務だから※」(犬4%、猫3%)という結果となった。(アンケート回答期間は法改正施行前のため、回答者に実際の「努力義務」は発生していない)

ペットのマイクロチップ装着について賛否を質問してみた。犬の飼い主は、「賛成」42%、「どちらかというと賛成」42%と賛成派が全体の84%を占めた。また、猫の飼い主は、「賛成」34%と犬の場合をやや下回るものの、「どちらかというと賛成」が53%と半数を超え、賛成派が全体の87%となり、9割に迫る割合となった。これらのことから、犬猫の飼い主ともに8割以上がペットのマイクロチップ装着に賛成であることがわかった。

ペットへのマイクロチップ装着に「賛成」「どちらかというと賛成」と回答した飼い主に、その理由を聞いてみた(複数回答可)。犬猫の飼い主ともに最も回答数が多かったのは、「迷子になったペットを探すのに役に立つ」(犬80%、猫83%)。このほか「確実は身分証明になる」(犬76%、猫63%)、「盗難時に自分が飼い主だと証明できる」(犬55%、猫38%)、「ペットの遺棄を減らせる」(犬48%、猫50%)という結果だった。以上のことから、マイクロチップの役割や有用性について、犬猫ともに多くの飼い主が理解していることがうかがえる。

「マイクロチップを装着していない」と回答した犬と猫の飼い主(189名)に、今後の装着予定を質問した。犬の場合は、「予定なし」49%、「悩んでいる」47%とそれぞれが半数近くを占め、「予定あり」と回答したのはわずか5%だった。一方、猫の場合は、「予定なし」40%、「悩んでいる」51%、「予定あり」9%に。犬と猫の飼い主とでそれぞれの状況の割合に多少の差はあるが、総じて、業者によらず自らマイクロチップ装着を決断し、実施することには消極的という結果となった。

今回のアンケート調査から飼い主の多くが、ペットに装着するマイクロチップ、装着義務についての理解が高いという結果が得られた。また、ペットのマイクロチップ装着に賛成し、その有用性を認識しつつも、業者による装着でなく、自らの決断による装着には消極的ということが明らかになった。

■調査概要
調査対象:同社の保険契約者で補償開始が2022年2月の人2461人
調査方法:インターネットによるアンケート回答
有効回答数:379人(犬の飼い主254人、猫の飼い主125人)
集計期間:22年4月25日~2022年4月30日

《山本真美》

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