ペット保険のアニコム損害保険は、人と動物双方の健康寿命の延伸に寄与することを目的として、同社保険契約者に対し、自身と契約動物の健康状態などを問うアンケート調査「どうぶつkokusei調査」を実施、結果を発表した。
同調査は、2016年に犬・猫・鳥・うさぎ・フェレットを対象に、2018年には猫を対象に実施されており、第3弾となる今回は犬を対象に行われた。アンケートは全89問あり、健康状態や、環境・ライフスタイル、ケアについての総合的な調査となっている。
まず、生活編として、犬が普段生活している環境について見てみると、屋内という回答が8割以上で、屋内と屋外両方が1割ほどという結果になった。屋外のみという回答は少数で、番犬として外で飼っている人はほとんどいないことがわかった。
また、屋外のみで生活していると回答した割合は、大型犬が多いこともわかった。大型犬は、運動量が多く、体も大きいため、外で生活した方がのびのびと過ごせるからだと窺える。
次に、フード・おやつ編では、なぜ今のフードを選んだのかを質問。一番多かったのは、23.5 %で「インターネット等で調べて」という回答だった。インターネットなら、犬種や体格・病歴などをもとに、口コミなどの情報を集めやすいため、多くの飼い主が利用していると考えられる。
一方、「動物病院のすすめ(23.1%)」「ペットショップのすすめ(17.2%)」「ブリーダーのすすめ(3.4%)」など、第三者からすすめられたフードを選んでいる人も多く、合計すると全体の4割以上を占める結果になった。
また、フードを選ぶ際のポイントとして、「原材料や添加物」の存在を7割近くの人が気にしていることもわかった。必ずしも、添加物全てが即座に体に毒となり危険だというわけではないが、人間同様、日々の積み重ねで病気になるリスクが蓄積される場合もあるため、しっかりとチェックする必要があるだろう。
他にも、フードで気になることは「金額が高い」、食いつきにムラがある体格は「小型犬」が多い、おやつを与える理由は「毎日の楽しみ・コミュニケーション」などという回答が得られている。
続いて散歩編を見てみると、散歩の頻度は「1日2回(33.6%)」という回答が最も多く、次に多かったのは「1日1回(27.7%)」という回答だった。また、少数派ではあるが「1日3回以上(6.1%)」という回答もあり、できるだけ毎日散歩に連れて行っている人が7割近くいるという結果になった。
1回あたりの散歩の時間については、「30分程度(46.2%)」「1時間程度(28.0%)」が上位で、2時間以上の散歩は大型犬に多く見られた。
家でのケア編では、「歯のケアの頻度」「耳のケアの頻度」「シャンプーの頻度」について質問。どの結果からも、愛犬に対して定期的なケアを実施している割合が多いことがわかった。日々のケアが、病気の早期発見や予防に繋がるため、愛犬の健康を思う飼い主が多いと言えそうだ。
最後に、動物病院編を見てみると、動物病院で健康診断を受ける頻度は、「1年に1回以下(47.0%)」という回答が約半数を占めていた。一方で、「半年に1回(16.4%)」と、頻度を決めて定期的に通っている人も見受けられた。
また、健康診断を受ける時期は春が一番多く、春に行われる狂犬病の予防接種に合わせて受診することが多いようだ。
今回の調査結果を受けて同社は、犬との暮らしは十人十色のため、愛犬が健康に暮らせる生活を飼い主がしっかりと見極めていくことが大事だとしている。なお、今回記載した調査結果はごく一部だが、その他の結果についても同社のHPにて順次紹介していくとのこと。
■調査概要
・対象:アニコム損害保険にて保険契約をしている犬
・実施期間:2月20日~3月2日
・有効回答数:4103件