柴犬キュウの物語も3回目。キュウが我が家の一員になってから1年が経ちました。今回は、キュウがどんな日々を過ごしているかをご紹介します。
【柴犬キュウの物語 vol.1】ある日庭に現れた野良犬がうちの子になるまで
【柴犬キュウの物語 vol.2】臆病だけど優しい性格、ご飯のときは“残り物スナイパー”に!?
キュウの1日
キュウも我が家での生活の流れにすっかり慣れたようです。トイレは散歩中に必ず済ませてくれます。中々出ない時も家に着くまでに必死に出そうと頑張る姿がとてもいじらしいです。足拭きも慣れたもの。玄関の上がり框に上がれば自分からお手。早く拭いてとばかりに前足を差し出します。
キュウの1日のスケジュールは大体こんな感じ。
- 5:30 朝ごはん
- 6:00 散歩
- ↓ 外でゴロゴロ
- 12:30 散歩
- ↓ ゴロゴロ
- 17:30 散歩
- 18:30 晩ごはん
- ↓ 家族団欒
- 21:30 就寝
家にいる時はゴロゴロしていることが多いです。無防備にお腹を見せて寝ている姿を見るとちょっと前まで野良をやっていたとはとても信じられません。
リチャードソンジリスやハムスターに興味津々
我が家ではキュウの他にもリチャードソンジリス(リチャードソンジリス日記)、ハムスターといった小動物を飼っています。キュウは彼らに興味津々。リチャ達のおやつタイム、ケージを開けるとキュウも一緒に覗き込みます。そしてリチャ達をペロペロ。リチャの方もキュウの口をクンクン嗅いでお互いに興味を持っている様です。
リチャ達がケージの外に出てリビングを探検していると、キュウは一緒に遊びたくて追いかけます。その時はリチャ達も怖がってケージの敷材に潜り込んでしまいます。牧羊犬みたいですね。
散歩が大好き
キュウはいつも散歩を楽しみしています。私達が外に出ると顔を覗かせこちらの様子をうかがいます。「散歩に行く?」と期待しているよう。以前は散歩の時にリードを強く引っ張っていましたが今はそれもなくなりました。私と子供達と歩くコースはもう分かっているようです。キュウも子供達のペースに合わせてくれるので、娘のベビーカーを押しながら散歩することができます。
散歩コースは川沿いの土手、田園地帯、丘の上など車が通らない場所を歩きます。散歩中は色んな生き物との出会いがあります。キュウはバッタやカエル、ザリガニなどを見つけると大はしゃぎ。こんな時だけ元野良らしい逞しさを発揮。捕まえるだけでなく食べようとするので、ちゃんと見張っていないといけません。
大きな亀を見かけた時にはどうしていいのかわからなかったのでしょう。頭を引っ込めた亀を支点にして時計の針の様にクルクル回り続ける姿には大笑いしました。蛇を追いかけて田圃にダイブしたことも。当然、首から下は泥だらけ。その後のシャンプーが大変でした...。
ヌートリアも散歩中によく見かけます。子ヌートリアをたくさん連れた一団を見つけるとキュウはク~ンク~ンと泣き出します。一緒に遊びたいのでしょうか。川に帰っていくヌートリア達の後ろ姿を悲しそうに見つめます。
時には野良時代の如く自由に走り回りたい
川の土手の下にはキュウが自由に走り回れる広いスペースがあります。背の高い植物が壁のように生えていて川に落ちる心配もありません。まるで自然のドッグランです。時々そこでキュウのリードに別のリードを繋いで長くして遊ばせるようにしています。
娘もここで遊ぶのが好きでキュウとの散歩の時にはよく行きたがります。はしゃぎ周り遊ぶキュウは帰りたがりません。放っておくといつまでも遊んでいるので折を見ておやつ袋をチラッ。一目散に戻ってきます。おやつに気を取られている内にリードを付け換えて捕獲完了。心配になるぐらい簡単に捕まります。
家に戻って来たよ
ある日、いつものように遊ばせているとキュウの首輪が抜けてしまったことがありました。その後も暫くは私の近くを走り回っていましたが、捕まえることはできません。いつしか見えなくなるほど遠くに行ってしまいました。ヌートリアを見かけて追いかけて行ったのだと思います。何度呼んでも戻って来なくなりました。
土手下は川に沿って数キロも草原が続いています。娘を連れて追いかけることはできず、暗くなり始めていたので私は娘と家に戻りました。我が家の周辺は夜になると外は真っ暗でキュウを探すことも難しいため、その日は家で待つことにしました。
また流浪の旅に出てしまったのではないかと不安になり始めた頃、家の外でワンワンと犬の吠える声。玄関を開けるとそこにはキュウがいました。キュウは自ら帰って来てくれたのです。
キュウもここが家だと思ってくれていた…そのことが嬉しくて目が潤みました。心配をかけたことは怒らないで、晩ご飯もちょっぴりご馳走にしてあげました。それ以来、首輪が抜けないようにも気をつけています。キュウはこれからも私達とずっと一緒です。