連載第1回は柴犬キュウとの出会いから我が家に迎えるまでのお話をしました。
【柴犬キュウの物語 vol.1】ある日庭に現れた野良犬がうちの子になるまで
ガリガリに痩せたキュウが我が家を訪れて3ヶ月。キュウはもう完全に家族の一員です。以前と比べて少しふっくらし、一緒に暮らすうちにだんだんお互いのことが理解し合えるようになりました。キュウは一体どんな性格なのでしょうか。
キュウの最初の試練は避妊手術です。術後は痛々しい姿で帰ってきたキュウ。最初は寝たきりで心配しましたが、1ヶ月ほどかけて元気を取り戻して行きました。狂犬病予防の注射をしてもらい、これでキュウの通院は終わりです。キュウ、お疲れ様。
室内での生活に慣れるまで
キュウは昼間は外で、夜は家の中で過ごしています。犬は冬に外で寝ても平気だとは思いますが、せっかく我が家の一員になったのです。家族と同じように普段から一緒に過ごし、子供達とも触れ合って欲しいと考えました。今では特に娘と仲良し。いたずらされても顔をペロペロして撃退する、子供に優しいキュウです。
でも最初は大変でした。キュウは自分から家に入りたがらず、入っても中々落ち着いてくれませんでした。緊張のあまり家に入って早々オシッコを漏らしてしまったことも。しばらく室内でのお漏らしが続きました。そこで犬用オムツを準備。嫌がることなく素直に足を通すキュウ。ウチの子供達よりキュウの方が協力的です。室内に慣れたのかオムツのおかげかはわかりませんが、それからはお漏らしはなくなりました。
キュウはリチャ達(リチャードソンジリス日記)のケージの隣がお気に入り。自分の居場所と決めたようで寝るときはいつもそこで横になります。すぐ隣でリチャ達の回し車がガラガラとやかましいのに「よく寝られるなぁ」と感心します。
臆病な性格、でも番犬として頑張る姿も
キュウはとても怖がりです。急な物音にはものすごく敏感。小さな物が床に落ちただけで、ビックリして跳ね起き逃げ出そうとします。しかし、フローリングで滑りうまく走れないキュウ。「シャカシャカシャカ」と空走り、一気に騒がしくなります。いまだに家の中の色々な物を怖がっています。いつも玄関からリビングまで一直線。あちこち歩き回ったりすることはありません。いずれ克服してくれると良いのですが。
そんな怖がり屋さんのキュウですが、番犬として精一杯頑張ってくれています。家族以外の人が家に近づくとすぐに吠え出します。おかげで訪問者が来れば、私達はすぐにわかるようになりました。家の車はわかっているようで、家族が車で帰宅しても警戒することはありません。また郵便配達員や宅配業者さんにも、最近は吠えなくなりました。まさかとは思うのですが、意外と賢い犬なのかもしれません。
残り物スナイパーQ!?
キュウは手がかからない犬で、私達も助かっています。やはり以前はどこかで人に飼われしつけを受けていたのでしょう。野良犬だったわりに荒っぽさがなく、非常に従順です。キュウのような大人しい犬でなければ、とても苦労したと思います。
興奮しても注意をすれば静かにするキュウ。ですが、食い意地だけはどうしても抑えられないようで、いつも私達の食卓のそばに座っておこぼれを狙っています。片付けられる食器を、希望に満ちた目で眺めます。子供達の食べ残しを毎日楽しみにしているようです。「今日はないよ」と言うとすごく残念そう。
パパのお酒のおつまみも大好き。晩酌していると、顔を出して物欲しそうな顔。怒られてもメゲずに近くに座って、機が熟すのを待ちます。パパがほろ酔いになる頃を見計らって再挑戦。うまくスルメをゲットして美味しそうに食べてました。
こんな食いしん坊なキュウだけど、私達の食べ物を勝手に取って食べることは決してしません。そこは本当に偉いなと思っています。
我が家の新しい生活リズム
キュウが我が家に来てから私達の生活リズムも変わりました。キュウの散歩は朝、昼、晩の1日3回。普段はパパと散歩します。パパが散歩に行けない時には、私と子供達とキュウで一緒に散歩します。
散歩が大好きな娘は、パパとキュウの散歩にもついて行きたがります。そうなるとパパは大変。帰りには、歩き疲れた娘を抱っこしながらリードを持つ羽目に…。娘に見つからないようにキュウとこっそり家を出ようとするパパ。置いてけぼりになるまいと目を光らす娘。熾烈な攻防が繰り広げられています。
キュウとの散歩は、私達にとっても適度な運動。キュウのおかげで運動不足も解消です。今では散歩の時間が日常となってキュウと快適に過ごせています。
柴犬キュウの物語の連載第三回が公開されました。
【柴犬キュウの物語 vol.3】お散歩大好き! 他の動物たちにも興味津々