那須どうぶつ王国は、生息域外保全を目的として飼育する国の特別天然記念物であり、国内希少野生動植物種のライチョウの成育状況について、中間報告を行った。
同園では、野生復帰に取り組んでいたライチョウの自然繁殖に初めて成功し、6月から7月にかけて雛が誕生、現在2羽の雛が順調に成長しているという。
また、人工繁殖の個体4羽は成育しており、9月3日より「保全の森」にて一般公開を開始した。公開の目的として、広いスペースでの飼育に取り組むことで、より自然なライチョウの行動を誘発し、生態の観察を通して更なる科学的見地の集積を図ることを挙げている。
同館は、来場者に観覧してもらうことで、絶滅危惧種の保全の取り組みや、ライチョウを育む山岳環境の重要性や保全について広く普及啓発をし、理解を深めてもらう機会を提供していくとしている。