保護猫ふくちゃんと妻と一緒に、仲良く暮らしている筆者。本連載では保護猫を迎えるまでの経緯、迎えてからのエピソードなど、実体験を綴っていきます。
夜鳴きが収まらない1、2日目
遂にボランティアさん宅から我が家へやってきたふくちゃん。人見知りしない猫という印象があったので、我が家にもすぐに馴染んでくれるだろうと思ったのですが、現実はそんなに甘くなく…。ボランティアさんが帰ってからも、ベッドの下から出てこなくなったふくちゃん。しかも、時折思い出したかのように長い鳴き声を上げる。何かしてあげたいけど、何もしてあげられないもどかしさに、1日目は完全に寝不足になってしまいました。
しかし、翌朝起きてみるとベッドの近くに置いておいたドライフードが少しだけ減っている! しかもトイレも! もちろん肝心のふくちゃんはベッドの下のままですが、ちょっとだけ安心しました。
寂しさ爆発? 突然のスリゴロ
おやつ(ちゅ~る)で誘い出すと少しだけ出てきてペロペロ。しかし終わったらまたベッドの下に引っ込んでしまう。ボランティアさんからも「あまり干渉しない方がいいですよ」と言われていたので、2日目も変わらず、できるだけひとりの時間を作ってあげることを意識していました。…そうしたらなんと! 早くもその日の夜、自らベッドから出てきて恐る恐るではありますが我々の方に寄ってきました。膝に乗ってくるやいなやいきなりのスリスリ&ゴロゴロなツンデレ(?)攻撃に思わずノックアウト。
元々環境の変化に慣れないだけで、人間自体は怖がっていなかったふくちゃん。寂しさが爆発したのでしょうか。時折寂しそうに鳴きながらも、家の中を少しだけ冒険。しばらくするとまた定位置ことベッドの下に戻っておやすみしました。
3日目からはだいぶ慣れてきたのか、これまで以上に家の中をウロウロしたり、毛づくろいする姿も見せてくれました。夜はまた定位置(ベッドの下)に帰るのかと思いきや、なんとコタツにIN!(当時は3月でまだ寒かったのです)。コタツで寝ている姿を見て、我々もとても安心しました。
次回はちょっと話題を変えて、保護猫を迎えるにあたっての準備や費用面のお話をしたいと思います。
ホセ:会社員兼ライター。普段は別ジャンル、別名義で書いてます。
猫:ふくちゃん(♂/2歳)。秋田で地域猫としてお世話されていたところ、野生動物に襲われ保護。臆病だけど人懐っこい、愛すべきどんくさ猫。