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イノカとaiwell、海の環境保全を達成するための共同プロジェクトを開始

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環境移送技術の研究開発および社会実装を推進する東大発ベンチャー企業のイノカと、タンパク質の網羅的解析技術“AIプロテオミクス”の汎用化と社会実装を進めている東工大発ベンチャー企業のaiwell(アイウェル)は、海洋環境を保護するための共同事業を開始した。

「100年先も人と自然が共生する世界を創る」というビジョンを掲げ活動しているイノカは、日本で有数のサンゴ礁飼育技術を持つアクアリスト(水槽飼育者)と、東京大学でAI研究を行っていたエンジニアが中心となり、特定水域の生態系を陸上の閉鎖環境に再現する「環境移送技術」の研究開発と社会実装を推進している。

今年5月には、IoT技術により水温を沖縄の久米島付近の海面水温と同期させた完全閉鎖環境内の実験で、サンゴの人工抱卵を実現。この技術を活用し、研究機関と協同して海洋環境の健康診断技術の確立を目指す一方、民間企業と連携して環境保全活動や教育事業に取り組んでいる。

一方、2018年1月に創業したaiwellは、次世代技術”AIプロテオミクス”に関する研究を2018年10月より開始し、2019年4月には東京工業大学 大岡山キャンパス内に「東京工業大学・aiwell AIプロテオミクス協働研究拠点」を開設。2019年12月には東工大発ベンチャー認定企業となり、“AIプロテオミクス”に関する研究開発とその実用化、社会実装を推進している。

同研究開発は、様々な病気や怪我を起こす一歩手前の状態を発見できる技術として注目されており、また、人間以外の動物や植物などにも幅広く応用が利くことから、SDGs達成のための技術の一つとして今後広く活用されることが期待される。

今回、2社が共同して、海のコンディション管理を行い、SDGsの目標14「海の豊さを守ろう」を達成すべく、「サンゴの健康診断」「海の健康診断」「人の手によって汚染されてしまった海洋環境を救う取り組み」など様々なプロジェクトを遂行していくという。

一定の成果が出た後は、現状汚水を海に排出するしか方法のない化学工場やサンゴ礁を傷つけてしまうと言われている化粧品を開発している企業に向けて、海洋環境を守る仕組みづくりを共有し、共に海の環境を守り、企業イメージの向上に貢献したいとしている。

《鈴木まゆこ》

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