アクアワールド茨城県大洗水族館（茨城県大洗町）は、新コンセプト「さぁ、新世海！」を掲げた水族館の新たな一面を届けるためさまざまな取り組みを行っており、その一環として「沖縄の海」水槽をリニューアルする。
同水槽は、02年の開館当時に設置。沖縄の海域の珊瑚礁に生息する多くの生き物たちを展示し、長年親しまれてきた。
今回、「きらめき」「彩り」「美しさ」をキーワードに海の生き物たちの魅力を引き立たせる新水槽「きらめく珊瑚礁の魚たち」へとリニューアルを実施。沖縄周辺の海域に生息する生き物を展示する点は変わらないが、プロジェクトリーダー魚類展示課鈴木理仁氏の熱い思いから、スズメダイ科の小型魚種を中心に、水槽内での飼育数を1000匹から3000匹へと大幅に増やし、色とりどりの小魚たちの群れが輝き揺らめく水槽を演出する。
鈴木氏は「幼いころから水族館の飼育員を志した私は、魚類の研究をするため沖縄県の大学に進学し、沖縄の各海岸でフィールドワークを行っていました。様々な驚きや感動がある中で、心奪われたのはルリスズメダイの色彩です。その鮮やかさをはじめて目の当たりにした際の感動は今でも忘れられません。今回のリニューアルでは、その小さなスズメダイたちが生き生きときらめきながら群泳する様子を再現し、その美しさを体感していただくとともに、魚たちが群れをつくったり、珊瑚礁の下に身を潜めたりするといった生態を知るきっかけにしていただきたいと思います」とコメントしている。
なお、「沖縄の海」水槽は7月3日で公開終了となる。
