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リスたちは日当たり良好な優良物件でスヤスヤお昼寝…まちだリス園

まちだリス園の台湾リス
  • まちだリス園の台湾リス
  • まちだリス園の台湾リス
  • なぜか伸びをすると舌まで伸ばすリス
  • カメラに興味を示して寄ってくる
  • まちだリス園の台湾リス
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「まちだリス園」(東京都町田市)は、全国でも珍しいリスをメインに飼育する動物園だ。しかも、展示はケージや飼育室の中ではなく、屋外の専用エリアでの放し飼い。リス好きにはたまらない動物園と言える。

なぜかリスのほうから寄ってきて…

園内ではリスのエサも販売している。運がよければ放し飼いのリスに触れることもできる。ただし、手袋は必須(貸出あり)で、たまに服や荷物がかじられることもある。エリアに入るときに荷物を預かってくれるが、服や持ち物は自己責任で管理しなければならない。自然だろうが動物園だろうが、動物に接する最低限のルールだ。

エリア内には、鳥小屋風の「リス小屋」が無数に設置されている。大きなものはお城や海賊船をかたどったものもあり、リスたちが日向ぼっこをしたり走り回ったりしている。撮影のためじっとしていると、なぜかリスのほうから寄ってきてひざに乗ったりもする。

まちだリス園の台湾リスまちだリス園の台湾リス

リスのカプセルホテルか集合住宅?

南側の斜面に巨大なリス小屋があるのだが、中が細かく区分けされており、さながらリスのカプセルホテルか集合住宅といったところだ。たくさんのリスがそこから顔を出していた。日当たりがよくみんな昼寝をしている。なかなかの優良物件といったところ。

日当たり良好な小屋日当たり良好な小屋

放し飼いのリスは「台湾リス」という種類。名前のとおり台湾の固有種といわれているが、DNAの調査では、日本には伊豆大島を経由して流入したと思われる。国内では伊豆半島や神奈川県に多くみられ、鎌倉市の鎌倉山では30年以上前から生息が確認されている。現在は近畿地方や大分県でも生息・目撃が確認されている。

台湾リスは、植物、昆虫、小型の野鳥など食性の幅が広く繁殖力が強い。ホンドリスやメジロなど在来種の生息域を脅かす存在でもあり、特定外来生物として、自治体によっては捕獲対象にもなっている。リス園のように管理下で飼育するのは、在来種保護の面で有効だが、安易にペットとして飼うのはおすすめしない。

《中尾真二》

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