動物のリアルを伝えるWebメディア

アイペット損保、犬猫の「保険金請求が多い傷病ランキング2021」を公開

アイペット損保、「保険金請求が多い傷病ランキング2021」を公開
  • アイペット損保、「保険金請求が多い傷病ランキング2021」を公開
  • アイペット損保、「保険金請求が多い傷病ランキング2021」を公開
  • アイペット損保、「保険金請求が多い傷病ランキング2021」を公開
  • アイペット損保、「保険金請求が多い傷病ランキング2021」を公開
  • アイペット損保、「保険金請求が多い傷病ランキング2021」を公開
  • アイペット損保、「保険金請求が多い傷病ランキング2021」を公開

アイペット損害保険は、毎年行っている契約者からの保険金請求実績に基づく「保険金請求が多い傷病ランキング」を今年も発表した。また今年は、契約件数の多い犬種別の調査結果についても公開している。

犬の総合ランキングでは、昨年に引き続き「皮膚炎」が第1位となった。「皮膚炎」は、同社の過去の調査において「5人に1人が皮膚トラブルで請求している」という結果も出ており、多くの飼い主が経験している身近な傷病である。

第1位の「皮膚炎」、第2位の「外耳炎」は、かゆみのために身体を掻く、頭を振るなどの仕草や、皮膚・耳の赤みなどの症状が表れることがある。第3位の「胃腸炎」、第4位の「下痢」も普段とは違う便が出るなど、飼い主が変化に気づきやすい傷病が上位を占めた。

猫の総合ランキングでは、昨年に引き続き「下痢」が第1位となった。その他にも、「腎臓病」「膀胱炎」「尿石症」などの泌尿器系疾患が多くランクインしている。猫は、犬と比べて水を飲む習慣があまりないと言われており、これらの泌尿器系疾患が多い傾向にある。猫が水を飲みやすい環境を作ってあげることも、予防策の1つだという。

手術ランキングでは、昨年同様、犬は「腫瘍」、猫は「異物誤飲」が第1位となった。異物誤飲は、犬のランキングでも第4位に入っている。口の届くところに物を置かない、危ないところに入れないようにする、遊んで欲求を満たすなどの工夫をすることで防ぐことができるため、普段から、犬や猫は「本能的に何でも口に入れてしまう」ことを認識して対策することが大切である。

年齢別の犬のランキングでは、0歳から7歳以上の全ての年齢に共通して「皮膚炎」「外耳炎」がランクインした。どの年齢においても多い傷病のため、何歳になっても常に気を付けてあげる必要がある。

また、年齢別の猫のランキングでは、0歳に「猫カゼ」がランクインしている。「猫カゼ」は免疫力がしっかり備わっていない子猫に多くみられる。基本的には混合ワクチンで予防することができるが、食事や生活環境を整えてストレスを減らし、免疫力を維持できるようにしてあげることも大切だという。

さらに、7歳以上のシニア期では、犬・猫共通して、これまでに挙がっていなかった「腫瘍」「心臓病」「歯周病」が並んだ。高齢になると、リスクが高まる傷病や発生しやすい傷病などもあるため、普段からしっかりとケアしてあげることが大切なのだそう。

犬種別のランキングでは、ミニチュア・ダックスフンドにおいて、他の3犬種にはない「腫瘍」「椎間板ヘルニア」がランクインした。ダックスフンドのような胴長短足の犬種は腰への負担がかかりやすいと言われているため、「椎間板ヘルニア」などの傷病を予防するためにも段差はなるべく避ける、肥満にならないようにするなどを心がける必要がある。

また、チワワでは「心臓病」が第1位となった。心臓病の1つである「僧帽弁閉鎖不全症(そうぼうべんへいさふぜんしょう)」は、小型犬に加齢とともにみられる傷病。軽度の場合は症状がでないことが多いが、進行すると運動を嫌がったり、咳が出たりするため、小さな変化を見逃さないようにすることが大切である。

今回の調査では、昨年に引き続き、犬は「皮膚炎」「外耳炎」「胃腸炎」「下痢」など、仕草や症状などから飼い主がペットの変化に気づきやすい傷病が上位に並ぶ結果となった。また、猫も同様に「下痢」「皮膚炎」「胃腸炎」などが上位に並んだ他、泌尿器系疾患が多くランクインした。

2020年は、外出頻度が減り、多くの飼い主にとって自宅でペットと過ごす時間が増えたため、以前よりも、少しの異変や体調不良に気づきやすくなり、すぐに病院に連れて行った例も多いという。一方で、こまめなケアや対策で予防できる傷病もあるため、一緒にいる時間が増えたからこそ、正しい知識を身につけて、より健康で生活できるような環境を整えてほしいとしている。

なお、同社では、事前の予防や対策を紹介する獣医師監修による予防啓蒙コンテンツ「うちの子 HAPPY PROJECT」を運営している。「うちの子 HAPPY PROJECT」では、犬・猫共通で手術のランキングで上位に挙がっている「骨折」や「異物誤飲」について、また総合ランキングで犬・猫共通で上位に入っている「皮膚炎」についてもその予防や対策についてまとめている。

《鈴木まゆこ》

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top