鴨川シーワールド(千葉県鴨川市)は、「トビウオ」と「ハブクラゲ」の展示を開始した。
5月から6月にかけて房総沖にやってくるトビウオは、地元では夏の魚として親しまれている。エサの消化が早く、こまめに食べなければ弱ってしまうため、トビウオを飼育するためには安定した給餌を行うことが重要だという。今回展示が開始された個体は鴨川の定置網で採集されたもので、飼育員が日に何度もエサを与え、飼育環境に慣らすことで展示が可能となったそう。トロピカルアイランド内「エメラルドの入江」にて、特徴的な胸ビレを広げて泳ぐ「ホソトビウオ」や「ツクシトビウオ」を観ることができる。
ハブクラゲは、5月から10月にかけて沖縄地方で見られるクラゲで、毒蛇の「ハブ」がその名の由来となっている。沖縄県の海水浴場では、ハブクラゲによる事故を防ぐためにクラゲ侵入防止ネットを設置するほど、大変強い毒を持つことで知られているが、その毒性とは裏腹に、30cm以上にもなる触手を水中でなびかせる姿は優雅で涼しげだ。ハブクラゲはエコアクアローム内「クラゲライフ」で観ることができる。