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アドベンチャーワールドでエンペラーペンギンの赤ちゃんが誕生

アドベンチャーワールドでエンペラーペンギンの赤ちゃんが誕生
  • アドベンチャーワールドでエンペラーペンギンの赤ちゃんが誕生
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  • 初期人工育雛:「生まれて初めて見た動くものを親と認識する」という鳥類の習性を利用し、給餌の際スタッフがペンギン型の帽子を被り、ペンギンの嘴に見立てた手袋を装着。声は一切発さずに録音した親鳥の鳴き声を聞かせ給餌する。
  • 初期人工育雛:産卵後、卵を親から預かり、親鳥には擬卵(石灰で作った偽物の卵)を抱かせ、まだ赤ちゃんが生まれてないと思わせる。赤ちゃんが約500g まで成長したら、そっと擬卵と引き換えに赤ちゃんを抱かせる。
  • エンペラーペンギン

アドベンチャーワールド(和歌山県白浜町)は、10月1日に15羽目となるエンペラーペンギンの赤ちゃんが誕生したと発表した。

7月29日に産卵し、赤ちゃんの安定した成育につなげるために親から卵を預かり、孵卵器で卵の様子を見守っていたという。9月27日に嘴打ち(赤ちゃんが卵の殻を内側からつつき割ること)が始まったが、自力で卵を割って出てくることが難しかったため、スタッフが殻を割る補助を行い、無事誕生に至った。

赤ちゃんの体重は約300gと平均的な体重で、引き続き様子を見守っていくとのこと。現在赤ちゃんはバックヤードで暮らしており、公開については決まり次第発表される。

なお、同園では、体に力が付き始める体重約500gまでスタッフの手で育ててから親鳥のもとへ返す「初期人工育雛」を行っている。これは過去に「完全人工育雛」によって育てた赤ちゃんが、人間を親と認識し、成鳥となってもペアを作らず、次の世代の繁殖につながらない可能性があったからだという。

《鈴木まゆこ》

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