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【柴犬ハルの気になるクルマ】スズキ ワゴンRスマイル、スライドドア&シートアレンジの実用性は?

スズキ ワゴンRスマイル × ハル
  • スズキ ワゴンRスマイル × ハル
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  • スズキ ワゴンRスマイル
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  • 柴犬のハル
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サブネームの“スマイル”は、こういう世の中でもみんな笑顔になってほしい…との思いから。ハルのレポートも、読者の皆さんに1秒でもホッコリとした気持ちになっていただけたら…が思い。今回は、そんな“同志”の試乗と相成った。

インテリアにさりげないアクセント

試乗車は、イメージカラーのコーラルオレンジメタリック/アーバンブラウン2トーンルーフというもの。試乗中、男子であるハルと筆者には少々コソバユイ気がしなくもなかったが、他にもインディゴブルー、シフォンアイボリー、オフブルー、アーバンブラウンパール(いずれもメタリック)など、色で選びたくなるバリエーションが揃う。

インテリアの質感は十分。人目線でいうと、ドアオープナー、ATレバーのセレクトボタン、空調関係の物理ボタンなど使う頻度の高い箇所はメッキパーツになっており、艶やかでシットリとした触感が心地いい。前席中心にトリム部分の手縫い風ステッチ、カッパーゴールドの加飾、キルティング風の天井など、さりげないアクセント、処理も“お値段以上”の雰囲気を作り出している。それとメーター、アイボリーのステアリング、インパネのカラーパネル部分のデザイン性も売りのひとつ。だが実は“チンク”(フィアット 『500』)のオーナーでもある筆者としては、きっぱりと「そっくり!」と言わせていただく。聞けば「開発時の参考の一つにはした」そうだ。

スズキ ワゴンRスマイルスズキ ワゴンRスマイル

座席を畳めばほぼフラットに

一方、ハル目線では、実用性の高さが確認できた。後席は左右独立でスライドとリクライニングが可能だが、初代『ワゴンR』からずっと受け継がれるダブルフォールド(背もたれを前倒しさせると座面が沈み込みながら畳まれる方式)は、理屈抜きで使いやすい。カタログ写真の説明に「ほぼフラット」と書いてあり“ほぼ”に筆者はいたくササった次第だが、厳密に水平ではないにせよ、正式なデータはないが角度にしてせいぜい2~3度といったところ。

写真のようにハルのクレートを置いた状態で、ハル本人がまったく意に介さない風だったのを見れば、まったく問題なさそうだ。後席は左右別々にスライドさせられ、その状態からのフルフラット化も可能。なのでハルのクレートを載せたほうは最前端、もう一方(我が家では家内が座る)は最後端にしたフォーメーションが使いやすく、写真はその状態を示しておいた。

スズキ ワゴンRスマイル × ハルスズキ ワゴンRスマイル × ハル

スライドドア&低床で乗り降りしやすく

シート座面高は、前席はスーパーハイトワゴンの『スペーシア』、後席はワゴンRと同等という。居住スペースに不満はなく、着座状態でのヘッドクリアランスは前後とも十分ある。今や軽自動車の52%がスライドドアだそうだが、『ワゴンRスマイル』の場合、サイドステップの低さ(メーカー数値は345mm)による乗降のしやすさがいいと感じた。スライドドアの利便性は、今さら言うまでもないだろうが、後席に乗るハルを乗り降りさせる場合、前席から降り、ボタンで電動スライドドアを開ければ、その場でサッと後席側にアクセスでき、手狭な場所でドアを大きく開けずに済む点はやはり便利だ。

スズキ ワゴンRスマイルスズキ ワゴンRスマイル

ほかに使い勝手では、オプション設定のカーナビに備わる全方位モニター用カメラがいいと思った。発車時にクルマの回りの見えない部分までグルリと画像で見せてくれるので、ハル目線でいうと、万一、背の低いペットがクルマの側にいても確認が可能だからだ。助手席下の、これも初代ワゴンR以来の伝統の取り外し可能なシートアンダーボックス(通称バケツ)も、ハルと出かける際、長さ違いのリードなど用品を入れておくのに便利そうだった。装備では360°プレミアムUV & IRカットガラスは人にもペットにも嬉しいところ。シートヒーター(仕様により前両席または運転席)が備わるのもありがたい。

クルマの挙動はゆったり

走りはおっとりとしたイメージ。燃費と乗り心地に配慮したという専用新開発タイヤは、発進直後にロードノイズの低さが実感できる。乗り心地は強い突き上げなどはなく、クルマの挙動はあくまでもゆったりしており、その“波長”に合わせて走らせるのがいい。

セーフティプラスパッケージ装着車の、走りに有効な各種情報が表示されるマルチインフォメーションディスプレー(カラー)は、グラフィックがスマート。その中にある“モーション表示”はクルマにかかるGを赤い球の動きで表現するもので、この表示を目安に、赤い球を表示の中心からなるべく動かさないようなスムースな運転を心がけると、ペットにも人にも快適で、“スマイル”らしい走らせ方になる。 

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島崎七生人|AJAJ会員/日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員/モータージャーナリスト
編集制作会社にて雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとなり現在に。メインはクルマだが、オーディオ(機器と音楽、カーオーディオも)、カメラ、バッグ、文房具、時計など、身のまわりの好きなコト、モノへのこだわりは強い。レスポンスでは試乗記のほか、所蔵の資料を発掘しながらの「懐かしのカーカタログ」を担当。本連載に登場のハルは愛犬だが、同じ柴犬だった先代の意思を受け継ぎ(!?)、2代目モータージャーナリスト犬に。

《島崎七生人》

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