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『保護犬と暮らすということ』、扶桑社より刊行…インタビューやお迎えの手引きなど掲載

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『保護犬と暮らすということ』、扶桑社より刊行
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扶桑社は、雑誌『天然生活』で連載中の「保護犬と楽しむ暮らし」に新規記事を加えた、別冊天然生活『保護犬と暮らすということ』を刊行した。

コロナ禍で家にいる時間が増えたことからペットを飼う人が増えているが、同時に身勝手な飼い主による飼育放棄の問題を目にすることも多くなった。そうした中で、捨てられた動物たちを保護する活動に注目が集まっている。

同書は、実際に保護犬を迎えた15人のインタビューを中心に構成されており、犬を飼う際に「買う」のではなく、保護犬を「迎える」という選択肢を提案する内容となっている。

東日本大震災をきっかけに、保護犬に関するボランティアを始めたインテリアデザイナーの小林マナ氏。現在はニハチ(15歳・オス)とル・ニア(8歳・メス)の2匹の保護犬たちと暮らしているそう。その生活は「大変なこともたくさんありました。でもそれ以上に、犬と暮らす楽しさや喜びが大きい」という。そして「これからもできる限り犬と一緒にいたいですね。そうすれば、私たちも楽しくて幸せな時間が過ごせるから」とも語っている。

また、料理研究家の桑原奈津子氏は、元保護犬のキップル(15歳・メス)と暮らしている。同氏は、あえて引き取り手の現れにくい雑種を保護したそう。「もらわれにくい犬を一匹でも救えたらという思いでしたが、飼ってみたら雑種の魅力にほれ込みました。」と語る。また、15歳と高齢で病気がちなため「目の前のキップルを、かわいがるだけだなと思っています」と添い遂げる覚悟をしているという。

保護犬は引き取った際に肉体的・精神的な病気を抱えている、高齢であるなど、様々なハンディキャップを抱えていることが多いそう。しかし、そうしたものを乗り越えることで得られる信頼関係もある、ということが同書を通じてわかるのではないだろうかとしている。

インタビューでは、多くの人が保護犬との生活や保護犬を迎えることで起こった変化について語っている。また、インタビュー以外にも、海外の保護犬事情や人も一緒に楽しめる犬のおやつの作り方、保護犬を迎えるための手引きなどが掲載されている。

《鈴木まゆこ》

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