グラフィック社は、書籍『虫を観る、虫を描く 標本画家 川島逸郎の仕事』を刊行した。
一般書籍の挿画だけでなく、多くの国内外の研究を支えてきた著者・川島逸郎氏の絵の数々。昆虫学者の丸山宗利氏も自身の新種記載論文には川島氏に絵を依頼し、自身では気が付かなかった部位まで精密に描かれていることに驚愕するという。
1章には、甲虫、蜂、蜻蛉、虫たちの造形などの作品がほぼ原寸で掲載されており、驚異的な観察眼により生み出される、細かな点描や美しい線の数々を堪能できる。2章では、失われつつある手描きの標本画の担い手として、川島氏自らが自身の仕事を振り返り、自らの言葉で解説する。
なぜ虫を「描く」のか、標本作画のために必要な道具や描画の基本作業の考え方、描画の手順など、美しい作品が生み出される過程がわかる1冊となっている。
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