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その日ごとの“誕生鳥”を描き下ろしイラストと共に…『366日の誕生鳥辞典 世界の美しい鳥』

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『366日の誕生鳥辞典 ー世界の美しい鳥ー』(いろは出版)
  • 『366日の誕生鳥辞典 ー世界の美しい鳥ー』(いろは出版)

いろは出版の『366日の誕生鳥辞典 ー世界の美しい鳥ー』は、366日、その日やその季節、世界の記念日、その鳥にまつわる伝承・由来等から「誕生鳥」を制定。1月1日から12月31日まで日付順に並べ、同書描き下ろしのイラストとともに、1羽1羽の鳥を丁寧に紹介している。

例えば、1月1日はキジ目キジ科の「東天紅(トウテンコウ)」。明治20年頃、夜明けの東の空が太陽の光で紅に染まる頃に「とき」を告げる鶏として、東天紅という立派な名が付けられた。朗々と歌いあげるかのような長鳴きは、最高25秒という驚きの記録も持っている。DNA解析からは、土佐地鶏など高知県由来の鶏との関連を示す結果が出ている。「夜明けを告げる長鳴き鶏」の東天紅、1月1日の年明けにふさわしい鶏だ。

また、愛鳥週間(5月10日から16日まで)始まりの日、5月10日は、スズメ目ヒタキ科の「オオルリ」を掲載。新緑の美しいこの時期になると、林から「ピーリーリー、チュービービー、ジジ」と美しい声が聞こえてくる。声の主を探すと、高い木の梢で青い小鳥が姿勢正しく鳴いている姿が目に入る。その澄んだ歌声からウグイス、コマドリと並んで「日本三鳴鳥」と言われている。その美しい鳴き声は、「バードウィークに聞きたい美声」だ。

他にも、身近な鳥の「スズメ」は3月20日に、「レグホーン(ニワトリ)」は10月4日にそれぞれ紹介されている。学名や全長、生息地(家禽類は原産地)などがわかりやすく解説され、鳥にまつわる知識がたっぷりと詰まっている。

なお、巻末には50音順索引が掲載されているため、一覧で鳥を見ることもできる。辞典としての機能はもちろん、アートブックとしても楽しめる1冊となっている。


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《鈴木まゆこ》

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