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“部屋ごと出かける”という考え方…日産 キャラバン【ジャパンキャンピングカーショー2022】

日産 キャラバン MYROOM CONCEPT
  • 日産 キャラバン MYROOM CONCEPT
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「ジャパンキャンピングカーショー2022」が、千葉県の幕張メッセで開催された。宿泊場所に悩まずに済むため、キャンピングカーを利用する愛犬家も増えているのではないだろうか。2月10日から4日間にわたって行われたイベントで見つけた、ペット愛好家が注目したいモデルを紹介する。

部屋ごとお出かけするというコンセプト

日産は、「キャラバン MYROOM CONCEPT」というユニークなワゴン車を展示した。商品企画を担当する藤井真リージョナルプロダクトマネージャーによると、コンセプトは「どこでもMY ROOM」だそうだ。自分の部屋ごと外に出かけ、気に入った場所で遊んだり仕事をしたりするライフスタイルを提案したものだという。

備え付けのソファとセンターテーブルを使えば、部屋にいるのと同じように食事や仕事ができる。テーブルは車内の横幅いっぱいの長さがあるので、料理をたくさん乗せたり書類を広げたりしても余裕があるだろう。簡単に収納できる構造で、使わない時は邪魔にならず使い勝手が良さそうだ。

日産 キャラバン MYROOM CONCEPT日産 キャラバン MYROOM CONCEPT

実用性と非日常の両方を楽しめる空間

ソファはクルマの進行方向に後ろを向いて据え付けられているため、開口部の大きいバックドアを開けると目の前には風景が広がる。自分の部屋にいながら、景色を楽しむという非日常体験ができるだろう。

ソファを倒してベッド部分とつなげれば、荷室内は完全なフラットになる。大人2人が大型犬と一緒に寝てもゆったり過ごせそうなスペースで、小型犬であれば多頭飼いの家族でもOKだろう。このベッドは跳ね上げて収納しておくこともできるため、移動中は自転車など高さのある荷物を積むことも可能だ。

日産 キャラバン MYROOM CONCEPT日産 キャラバン MYROOM CONCEPT

天井や壁に使われている家具調の木材は、洗練された温かみのある雰囲気を演出している。両サイドやリヤドアのウインドウ部分には、木のルーバー(格子)が取り付けられており、朝や夕方には、ここから射し込む太陽の光が楽しめるという心憎い仕掛けだ。

発売が期待される「移動式の部屋」

「キャンピングカーは “動く家” というイメージですが、このクルマは“移動できる部屋 ”という考え方です」と、藤井氏は言う。今のところ参考出品という位置づけで、商品化は検討中とのことだ。発売されれば、愛犬家にとっても注目の1台になるだろう。

気になるのは価格だが、ベース車両となる「キャラバン」の価格を考えると500万円前後ではないかと予想される。藤井氏もそのくらいで出せれば…と考えているようだ。また、愛犬が乗ることを考えると、ソファやベッド、木目パネルには耐久性や撥水性が高い表面素材が使われることを期待したい。

既に市販されている車中泊用モデル

MYROOM CONCEPTはまだ購入できないが、キャラバンには車中泊用のモデルがある。「マルチベッド」という仕様には、荷室にベッドが備え付けられている。長さ1760mm×幅1510mmと、十分なスペースがある。

このベッドは3分割の折り畳み構造で、オプションの脱着式テーブルと合わせれば様々なアレンジができる。例えば、中央のボードを外せば、テーブルをはさんで向かい合うダイニングセットになる。使わない時は跳ね上げて収納できるため、荷室内に大型の荷物を積んだり、荷室の中で作業したりすることが可能だ。フロアには耐久性と撥水性に優れた素材が敷かれており、外で遊んだ愛犬がそのまま乗車しても安心だろう。

日産 キャラバン マルチベッド仕様日産 キャラバン マルチベッド仕様

2列目シートを前に倒すと、フロアにはさらにフラットなスペースができる。ここには大型犬用のケージを置くこともできるだろう。予備電源やシンク(流し)などの設備はないが、ポータブルバッテリーやクーラーボックスなどがあれば、1~2泊程度の旅行であれば大きな問題はなさそうだ。

運転して疲れないクルマに改良

昨年10月に新型になったキャラバンは、乗り心地が向上しているそうだ。藤井氏が特にこだわったのはシートの質で、日産の上級車と同等のものを使っているという。オートマチックトランスミッションも新しいものに交換され、エンジン回転数を低く抑えることができるため高速走行時の静粛性も改善したという。振動や騒音などが大幅に軽減され、運転して疲れないクルマになったのが何よりのポイントだそうだ。

日産 キャラバン マルチベッド仕様日産 キャラバン マルチベッド仕様

愛犬家にとって、車中泊できるクルマやキャンピングカーは気になる存在だ。ペット同伴が可能な宿泊場所を探す必要がなく、好きな場所に出かけることができる。また、愛犬と一緒の旅行では、目的地の天候によって行動が制限される場合も少なくない。クルマに泊まれば、その時に天気が良い場所に出かけられるため、「雨でがっかり」ということもないだろう。キャンピングカーや車中泊用のクルマは、ペットや愛犬家とも親和性が高いと言える。

《石川徹》

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