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「犬の熱中症週間予報」をSNSで配信開始、5月6月も要注意…アニコム

「犬の熱中症週間予報」
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  • 犬の熱中症について
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アニコム損害保険は、「犬の熱中症週間予報」を4月28日から、アニコムグループのSNSアカウント(インスタグラム、Twitter、Facebook)で配信開始した。

「犬の熱中症週間予報」は、ライフビジネスウェザーの気象予報士/獣医師とアニコム損保が独自に開発した熱中症指標を基に作成。犬の体高や代謝などを考慮したこの指標と1週間分の気象予報から、全国主要10都市の熱中症注意レベルを「厳重警戒」「警戒」「注意」「やや注意」の4段階に分け、イラストで表示する。配信期間は9月29日まで。

アニコム損保では、飼い主が注意し、適切な対策をすることで防げる熱中症の予防啓発のため、2013年から毎年この予報を配信している。同社の保険金請求データから傾向を分析したところ、2021年は、梅雨明け後の7月が最も熱中症の発生率が高く、次いで8月という結果だった。また、4月から5月にかけては診療件数が3倍に、5月から6月には約2倍に増えている。身体が暑さに慣れていない5月、梅雨で蒸し暑さが増す6月も注意が必要であることがわかる。

犬種別の発生割合は、フレンチ・ブルドッグ、パグ、ボストン・テリアなどの鼻ぺちゃの短頭種に高い傾向が見らる。犬は、はぁはぁと口で呼吸をすることで体温を調節するが、短頭種は遺伝的に気道が狭くなっていることも多く、呼吸で熱を逃がしづらい熱中症のリスクが高い犬種だ。また、バーニーズ・マウンテン・ドッグ、ゴールデン・レトリーバー、秋田犬、ラブラドール・レトリーバーなどの大型犬も身体に熱がこもりやすく注意が必要となる。

さらに、熱中症のリスクは、高齢になるほど高まる。データでは、特に12歳以上の犬で発生割合が増加する傾向にあった。ただし、犬で一般的にシニアと言われるのは8歳以上。元気そうに見えても、徐々に体力が落ちていることもある。8歳を超えたシニア犬と暮らしている場合、昨年までは大丈夫だったからと油断せず、今まで以上に散歩の時間や室内の温度、湿度管理の徹底など対策を心がけてほしいという。

犬の熱中症を経験したことがある契約者に対して行ったアンケートによれば、48.7%が「屋外」で、43.2%が「自宅内」で発生。外出時に気を付けるのはもちろんのこと、自宅内でも温度の管理を行うことが大切だ。また、「車内」との回答も2.7%という結果に。犬だけを車に残すことも危険につながるため、「絶対にやめてほしい」としている。

《REANIMAL編集部》

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