ペット用品の製造・販売を行うライオン商事は、愛犬家9822人を対象に、「愛犬へのシャンプー習慣」に着目した生活者アンケートを実施した。
犬の表皮は「ヒトの3分の1程度の薄さ」しかなく、とても繊細で敏感だということが指摘されている。同社は、シャンプー習慣の実態や愛犬家が抱える悩みを明らかにし、ニーズに応えるため、同アンケートを実施した。
全国の愛犬家9822人に「愛犬の肌を考えて、低刺激性のシャンプーを選んでいる」か聞いたところ、全体の57.1%と過半数を超えており、肌への優しさを考慮して、低刺激性タイプのものを選ぶ飼い主が多いことがわかった。犬の皮膚が人よりもデリケートであることがある程度認知され、店頭などでも低刺激性シャンプーが増えていることから、愛犬を気遣い、より刺激の少ないシャンプーを選んでいる飼い主が多いことがうかがえる。
一方で、「自分で洗うと愛犬の皮膚を傷つけていないか不安」と回答した人は14.8%。この結果から、低刺激性シャンプーを選んでいるにも関わらず、洗い方・泡立て方次第では、実は愛犬の皮膚に負担がかかっている可能性があることが明らかになった。
同社所属の遠山洋美獣医師は「液体シャンプーなどでごしごし泡立てながら洗うことは、犬の薄い皮膚に負担がかかる可能性があります。間違ったケアは肌トラブルの元になりかねません。低刺激性のシャンプーを選ぶのはもちろんですが、実は洗い方はとても重要。泡立ての際にはどうしても余計な力が入ってしまうため、泡立てのいらない泡タイプのシャンプーを使い、摩擦を少なくして、泡で優しくマッサージするように洗ってあげることをおすすめします」とコメントしている。
また、同社は泡で出てくるリンスインシャンプーを使用した、優しくマッサージするような洗い方を「もふもふ洗い」と命名。愛犬の肌をいたわるシャンプー方法を推奨していく取り組みを開始した。「もふもふ洗い」の詳細は、同社公式チャンネルにて公開している。
■調査概要
調査対象:愛犬のシャンプーを自宅で3ヶ月に1 回以上実施している犬飼育者の全国20~79歳男女 9822人
調査期間:21年8月27日~8月29日