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「キャットシッター対応間取り」の新築“ねこ物件”、無料サービスも付帯…賃料の一部は保護猫支援に

「キャットシッター対応間取り」
  • 「キャットシッター対応間取り」
  • 「キャットシッター対応間取り」
  • 猫トイレを人間トイレと同じ場所に
  • 玄関横クローゼット
  • キャットウォーク
  • 汚れにくい床材、キャットスルー
  • キッチンに扉
  • 「キャットシッター対応間取り」

ノーヴは、ネコリパ不動産が企画したキャットシッター対応型の間取りを提案する「キャトシッター・アパートメント」を、東京都文京区1丁目にオープンした。

猫は他の動物と比べても環境の変化に敏感で、自宅以外の場所に対してストレスを感じやすい動物。そのため飼い主が出張などで不在となる場合には、自宅でのケアを希望する飼い主が多い傾向にある。そこで今回、2Fフロアの入居者自宅(全4戸)へ、1Fのペットホテル・トリミングサロン店舗からキャットシッターを毎月6回まで無料で派遣できる環境を作ったという。

キャットシッターは、飼い主不在時にトイレ掃除、ご飯の準備、遊び、ブラッシング等の猫のケアを行う。予約と鍵の受け渡しは1F店舗にて。

室内レイアウトは2通り。室内の一部は施錠すると、水回り以外の場所にキャットシッターが入れないようゾーニングされている。一泊の出張中、愛猫に新鮮なご飯と水を用意したいが、室内に他人が入るのを嫌がる。そんな場合は、シッターは愛猫と接触せずにトイレ掃除、ごはんの用意、お皿の洗浄を行って帰宅。リモートワークで仕事の資料が室内にある、今日はリビングが散らかっている、そんな日も安心してシッティングを依頼できるとのこと。

また、施錠なしの場合、キャットシッターは居室内まで入り、愛猫との遊びにも対応する。

仕様・サービスには飼い主と猫が快適な生活を送れるよう、様々な工夫が施されている。まずは、玄関横のクローゼット。抜け毛が気になって黒い服が着られないのはキャットオーナー共通の悩みだ。そこで外出前後に着替えられる玄関横クローゼットを用意。リビングで愛猫と接触する前に着替えれば、洋服に着く抜け毛の量を最小限にできる。

2点目は透明キャットウォーク。全戸標準装備しており、愛猫が遊ぶ姿をあらゆる角度から楽しめる。

続いては、猫用トイレを人間トイレの横や洗面台下に設置してあること。換気しやすく快適な空間に仕上がっている。

床材は、猫砂の汚れ、抜け毛、吐しゃ物、子猫のうっかりお漏らし、コップや花瓶のひっくり返しが掃除しやすいよう、さっと拭きやすいものを使用。トイレにつながる扉には愛猫用のドア、キャットスルー完備で、飼い主と猫のストレスを軽減する。

脱走防止対策として玄関に飛び出し防止ドアを設置した。さらに内廊下設計にすることで、万が一の脱走事故を予防する。

キッチンには扉を設け、料理中に入れないようブロック。火傷事故を予防し、料理に猫の毛が入ることもない。

多くの猫可賃貸では多頭飼いが認められておらず、1~2匹までの条件がほとんど。同物件では同社独自の規約に理解できる場合に限り、3匹から多頭飼いの相談が可能となっている。また、入居には審査がある。賃料は21万2000円から24万8000円(管理費別途1万円)。また、3Fから10Fのフロアもキャットシッター対応間取りではないが、ペット相談可能でキャットフレンドリーな建物として生まれ変わるという。

同物件から生じる賃料収入の一部、および毎月の家賃の一部は、ネコリパブリックが経営する保護猫カフェの運営に充てられる。

《山本真美》

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