学研プラスは、特徴的な外見や生態をもつ鳥たち約60種類を紹介する『ゆるゆる怪鳥図鑑』を刊行した。
動かない鳥として動物園で注目を集めるハシビロコウ、目撃情報などが様々なメディアで話題になったミナミジサイチョウなど、ふだん目にする鳥のイメージから大きくかけ離れた鳥を、ニュースやテレビ番組では「怪鳥」という言葉で紹介することがある。しかし、怪鳥という言葉を知っていても実際どんな種類がいるのか、人とどんな関わりがあるか、どんな暮らしをしているのかなど、知らない人もいるだろう。
同書では、特徴的な外見や生態をもつ鳥たちを怪鳥として、60種以上を4コマまんがとしっかりした解説でわかりやすく紹介している。
1~3章では、生息環境ごとに怪鳥たちを紹介。1章では、強烈なキックから世界一危険な鳥といわれるヒクイドリ、サイのような大きなコブをもつサイチョウなど、森林にすむ怪鳥たちが登場。食べ物や巣を作る場所が多い森林には、たくさんの怪鳥がすんでいる。
2章の主役は、人よりもはるかに大きな体をもつダチョウや、連日メディアで話題になったミナミジサイチョウなど、草原や砂漠にすむ怪鳥たち。走るのが得意だったり、地面にいる生き物を食べる怪鳥が多い。
3章では湿地で獲物が近づいてくるのをじっと待つハシビロコウや、真冬の南極で子育てをするコウテイペンギンなど、水辺に生息する怪鳥たちの生態に迫る。水中の虫や魚を食べる怪鳥たちならではの技に注目。
4章では、怪鳥と呼ぶにふさわしい、日本でも見られる鳥たちが大集合。ドバトやモズのような身近な鳥たちにも驚きの秘密があるとのこと。
コラムでは、天敵が少ない体の大きな怪鳥たちの意外な苦難や、本編では紹介しきれなかった可愛いペンギンたちを紹介する世界のペンギン図鑑など、怪鳥たちの秘密をまんがやイラストでわかりやすく紹介。知れば知るほど怪鳥たちに興味津々になる情報が盛りだくさんだという。
監修は、静岡県にある花と鳥とのふれあいが楽しめるテーマパーク「掛川花鳥園」と、上野動物園元園長の小宮輝之氏。豊富な知識と経験をもとに、内容を徹底的にチェックしている。