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【保護猫ふくちゃんとの生活 vol.20】最初は少し不安だった2匹飼育…今では仲良し“ふくぼん”コンビに
保護猫ふくちゃん & ぼんちゃんと共に、2匹と2人で仲良く暮らしている筆者。我が家の2匹目、ぼんちゃんを昨年末にお迎えしてから、半年が経ちました。
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定期的な病院通いに投薬や点滴、強制給餌などを経て、「けまり」は回復とまではいかないものの、少し病状が安定していきます。そしてなんとなく、落ち着いた生活を送れるようになっていき、私は「このまま、良くなってくれないかな」と願いながら、看病を続けました。
どんな状況になっても、主治医の先生を信じると決めた私と、けまりの闘病生活は約1年続きました。
私と「けまり」、両方のストレスが極限状態であったこともあり、自宅での点滴を諦めた私は、毎日朝一番に近所の動物病院で点滴をしてもらい、週に1度メインで見てもらっている少し遠い病院へ通うという日々を、2か月ほど続けることになりました。
心臓の肥大と慢性腎不全の兆候が発見され、闘病生活をスタートさせた「けまり」。その生活は、想像以上に大変なものでした。
セカンドオピニオンを受けたことで、元気を取り戻した「けまり」でしたが、完全に復活したわけではありませんでした。ウサギの健康のバロメーターでもあるうんちの大きさや質感、形状などがよくなったり悪くなったり、前ほどの不調はないものの、不安定な様子が続きます。
これまでも何度か、ウサギの主食を硬いチモシーにすることで、毛球症予防になることをお話ししてきましたが、硬いチモシーを食べさせた方がいい理由は、他にもあります。
前回、ウサギの主食をチモシーの1番狩りにすることの重要性をお話しましたが、食べ物の注意点は他にもあります。
女王様気質の「けまり(まー様)」との生活は、反抗期のツンデレ娘を相手にしているような状態。私の姿が見えなくなると階段をのぼり2階にまで探しに来るほど懐いているくせに、私が少しでも気に入らない行動をとると噛みついてくる、という格闘の日々でした。
「けだま」の残してくれた、飼育環境やウサギとの生活での注意点などの知識のおかげで、不安を感じることなくスタートした「けまり(まー様)」との新しい生活。驚いたのは全く別の生き物と言っても過言ではないレベルでの、性格の違いでした。
「けだま」の生活空間を、もっと快適なものにしたいとの思いで決めた引っ越しが、「お別れ」の原因になってしまった。私は、そんな「まさか」の現実を受け入れることができず、「けだま」とまるっきり同じ見た目のウサギを探しに行くことを決めました。
いろんな危機を乗り越えながらも、無事、放し飼いをすることに成功し、飼い主とペットではなく、お互いが自由気ままに共存する生活を送り始めた私と「けだま」。