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見過ごし注意! 愛猫のヘルプサインを見極めよう

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言葉が通じない愛猫の体調不良時、飼い主さんが抱える不安は計り知れませんよね。それでも体調が悪いことに気が付ければまだいい方です。猫ちゃん達は体調が悪くても本能的にギリギリまでそれを隠そうとする習性を持っています。

本当に些細な変化でも、実は体調が悪い、どこかが痛いなど猫ちゃんからのヘルプサインである可能性も…!そこで今回は猫ちゃんに多い疾患や、そのサインをご紹介します。

お尻を気にしている

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猫ちゃんがお尻を気にしている、舐めている、引きずって歩いているなどしているときは肛門腺トラブルの可能性が濃厚です。

肛門腺というのは肛門の下、4時と8時の方向にある2つの臭腺袋のことです。マーキングや猫同士のコミュニケーションに使う、独特な臭いの液体が貯留しています。本来は便と一緒に排出されますが、自力で出せない猫ちゃんは袋一杯に液体が貯留していき限界を超えると爆発してしまいます。液体が溜まってくると猫ちゃんは違和感を感じ、気にする素振りを見せるようになります。

厄介なことに尾をあげて肉眼で確認しても見た目ではわかりませんので、定期的に自宅もしくは動物病院で絞ってあげる必要があります。溜まりすぎると、あまりに痛がり絞り出せないケースもあります。放置していると肛門腺が破裂してしまうこともあり、そういった場合は抗生剤で治療を行います。早めに気が付いてあげられれば、肛門腺を絞るだけで済みますのでよく観察してみましょう

飲水量が増えてきた

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シニアの猫ちゃんに多いのがこの多飲症状です。夏場などは特に暑さもあり気にされない方も多いのですが、動物病院のスタッフは猫、シニア、多飲とくればまず腎不全を疑います。猫ちゃんたちはシニア期に腎不全を発症する可能性が非常に高く、7歳以上の猫ちゃん達のおよそ半数に腎不全症状が出ると言われているほどです。

ただし猫ちゃんの腎不全に対しては新しい治療や薬剤、検査などがどんどん出てきています。早期に気が付くことができれば病気とお付き合いしつつ長寿を目指すことができるかもしれません。シニア期に入ってきたら飲水量に変化がないか注意しておきましょう。

気が立っている

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歳を取り大声で鳴くようになった、最近気が立っている、などの症状が出た場合には要注意。痴呆と勘違いされがちですが実はこれ、猫ちゃんの甲状腺機能亢進症の代表的な症状です。

猫ちゃんの甲状腺機能亢進症は腎不全につぎとてもポピュラーな疾患で、甲状腺ホルモンが過剰分泌されてしまう疾患です。上記の症状の他によく食べる、その割に痩せていく、などの症状があります。一度発症してしまうと完治はなく、生涯お付き合いしていくことになりますが内服薬、または療法食でコントロールできる疾患です。

どの疾患も発見が早ければ早いほど猫ちゃんにかかる負担は少なくて済みます。なんだかいつもと違う。という飼い主さんの直感は何よりも正確な指標です。違和感があるときはまず動物病院に相談してみましょう。

《吉田つぐみ》

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