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老舗いなばの「ちゅ~る」とニュージーランドから来たウェットフード「ブッチ」【インターペット愛知】

いなばペットフードブース(インターペット愛知)
  • いなばペットフードブース(インターペット愛知)
  • 「ちゅ~る」がずらり
  • いなばペットフードブース(インターペット愛知)
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「インターペット愛知」にはコロナ禍にもかかわらず90を超える企業や団体などが出展した。NPO法人や動物愛護センター、産学連携プロジェクトといった社会的な活動に関する出展が特徴的だったが、やはり多いのはペット関連事業者だった。その中でも、サプリメントやおやつを含めた食品を取り扱うブースが会場のおよそ半分を占めた。

今後はドライフードにも注力

会場の中で最も目立つ場所に大規模なブースを出していたのは、いなばペットフード。「インターペット東京」などペット関連イベントではお馴染みだが、「ちゅ~る」はここでも存在感を示していた。猫用の「CIAO(ちゃお)ちゅ~る」と、続いて発売された犬用「ちゅ~る」のほかにもバラエティに富んだ製品が展示されていた。

缶詰メーカーから始まったこともあり、「いなば」といえばウェットフードのイメージが強いが「今後はドライフードにも力を入れたい」(同社)意向とのことだった。現在の一押しは「乳酸菌クランキー」シリーズで、特に猫用はフレーバーやパッケージ違いを含めると20種類が用意されている。犬用にもビーフ、チキン、野菜の3種類があり、胃腸の調子を整える効果を狙っている。

猫と犬で使い方の傾向が少し異なる「ちゅ~る」

同社の主力である「ちゅ~る」は、マグロまたは鶏のささみを主原料としながら、猫用には焼かつお、ほたて、「海鮮ミックス」などのフレーバーが用意されている。猫の飼い主はおやつとして与えるケースが多いそうだが、犬の場合は高齢や病気で物が食べられなくなったり薬を飲んだりする際に利用する飼い主も多いとのことだ。また犬の場合、関節や皮膚・被毛などの健康に配慮した機能性をもった製品が求められる傾向もあるらしい。

いなばペットフードの強みは、市場に無い商品の提供にあるという。「ちゅ~る」だけでなく、「焼かつお」風味を付けたり、ウェットフードの容器にカップを使用して使い勝手を向上させたりといった工夫を重ねている。さらに、身体の大きな犬や多頭飼い用に大型のカップも新発売するなど、ペットと飼い主、両方に喜ばれる製品開発に努めているようだ。

ウェットフードの「ブッチ」

缶詰工場を起源とする「いなば」は例外だが、一般的にはドッグフードというと俗に「カリカリ」と呼ばれるドライフードが主流だろう。一方、ニュージーランドに本社を構えるブッチ(Butch Pet Foods Ltd & Co.)はウェットフードの良さを訴える。

ドライフードの場合、水分量は10%ほどが一般的だろう。一方、ブッチは生肉と同じレベルの70%以上に調整されている。豊富な水分含有量が、犬の内臓にストレスの少ない消化吸収を可能とするとのことだ。また、自然な食感や香りが犬の食欲を刺激するメリットもあるそうだ。

素材と栄養バランスへのこだわり

素材は環境規制が厳しいニュージーランド産のみで、人工の添加物などは一切使用されていないとしている。また、たんぱく質や「オメガ3」などの必須脂肪酸を含め、栄養バランスに配慮した総合栄養食として提供されている。したがって、毎回の食事では必要量を切って食べやすい大きさにほぐすだけで充分な栄養が摂れる手軽さがある。

ブッチには、チキンがメインのホワイト・レーベル、チキンと魚のブルー・レーベル、ビーフやラムが多く使われたブラック・レーベルの3種類がある。ハムか巨大ソーセージのような形でフィルムに包まれているが、冷蔵庫保存が必要なのがドライフードとの大きな違いだろう。また、開封後の消費期限は10日とのことだ。なお、ニュージーランドからの輸送には冷蔵コンテナを使用しているという。

《石川徹》

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