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犬と猫の健康維持に必要な情報を発信…ロイヤルカナン【インターペット2022】

ロイヤルカナンブース(インターペット2022)
  • ロイヤルカナンブース(インターペット2022)
  • パネルに開けられた穴にボールを入れて質問に答えていく
  • 質問に答えるとスクリーンに回答が表示される
  • ロイヤルカナン ジャポンの尾身衛祐 獣医師
  • ロイヤルカナンブース(インターペット2022)
  • ロイヤルカナンブース(インターペット2022)
  • ロイヤルカナンブース(インターペット2022)
  • ロイヤルカナンブース(インターペット2022)

インターペット2022には、動物病院をはじめペットの健康に関わる企業も多く参加していた。

“ヘルスカンパニー”をめざすロイヤルカナン

「愛犬と愛猫の“真の健康”をともに育むために」というテーマでブース出展を行ったのはロイヤルカナン。犬・猫用のフードをメインに扱う同社は、病気治療や健康管理のため動物病院などで処方される療法食のほか、きめ細かくニーズを満たせるよう、250種類ほどの製品をラインナップする。

自社を犬と猫の健康に幅広く携わる“ヘルスカンパニー”と呼び、食事だけでなく、ペットの健康維持に必要な様々な情報を発信することで、ペットの健康に寄与することをめざしている。インターペットへの出展も、飼い主向けの啓発が主な目的だそうだ。

犬と猫の健康管理について学ぶ、体験型ブース

同社はペットオーナー(一般の飼い主)とのコミュニケーションの場としてインターペットを活用しており、ブースには製品(フード)を一切展示しないのが特徴だ。同社の尾身衛祐 獣医師によれば、「今回の展示は、わんちゃん、ネコちゃんが健康でいられるために必要な情報をまとめました。ペットオーナーさんが、楽しみながら学びを得られるような体験型にしています」とのことだ。実際に試してみたところ、愛犬の年齢、性格、行動パターンや、フードを選ぶ時のポイントなど5つの質問に答えると、回答に合わせたアドバイスがスクリーンに表示された。

特に、犬や猫は人間と異なる動物であることを認識する大切さ(擬人化しないこと)が強調されている印象を受けた。例えば、猫は一般的に自分のペースで生活することを好む。狩りに見立てた遊びも好きなため、そうした習性に合わせた室内環境を整えることが大切だという。キャットタワーや動くおもちゃなど、猫の場合はそうした配慮への意識は高まっているのではないだろうか。

一方、犬は人と一緒に行動するのが好きなため、飼い主が擬人化してしまう傾向があるかもしれない。基本的に人と同じものは食べることはできず、意思疎通の表現方法も異なる。そうしたことを尊重しながら接することの大切さを改めて考えることができた。

また、必要な栄養ニーズも個体によって様々だという。「例えば同じ小型犬でも、運動や散歩の好き嫌いや年齢によって、必要なエネルギー量は違います。また、被毛ケアの必要なトイプードルと関節に注意したいダックスフンドでは、摂った方が良い栄養素が異なります」(尾身氏)とのことだ。フードを選ぶにあたっては、体格はもちろん、1頭1頭の特性に合わせた検討もしてみるのが良いだろう。

そのほか、犬や猫は人間の4倍以上のスピードで歳をとると言われる。年に1回の健康診断では、人に置き換えて考えると4年に1度という計算になる。可能であれば、毎年2回以上は健康チェックを受けさせるのが安心とのことだ。

ロイヤルカナンは、動物病院での販売が売り上げの最も多くを占めている。そのため、普段のやり取りは獣医師などの専門家がメインになる。一方でインターペットのような機会には、一般の飼い主に正しい知識を伝えることで、犬と猫の健康に貢献したいとしている。

《石川徹》

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