動物のリアルを伝えるWebメディア

獣医師によるペットの無料健康チェック…プリモ動物病院と苅谷動物病院【インターペット2022】

プリモ動物病院ブース(インターペット2022)
  • プリモ動物病院ブース(インターペット2022)
  • プリモ動物病院ブース(インターペット2022)
  • プリモ動物病院ブース(インターペット2022)
  • プリモ動物病院ブース(インターペット2022)
  • 苅谷動物病院の無料相談には1日100件ほどの申込があったという(インターペット2022)
  • スタンダードプードルのしこりは

今年で11回目を迎え、日本最大級のペット関連イベントとして定着した「インターペット」。400を超える出展の中には、ペットの健康に関する展示もある。サポーターや車いすなどのほかに、大手動物病院もブースを構えていた。

救急医療に力を入れるプリモ動物病院

相模原市を中心に神奈川県と東京都で8か所の動物病院を運営するプリモ動物病院グループは、ペットの救急医療に関する展示を行った。同グループは、昨年11月に救命救急センターをオープン。開所以来、救急診療にペットを伴って訪れる飼い主は多いそうで、ニーズの高さを感じているという。

救急来院する理由のトップは嘔吐、次に多いのが誤食・誤飲。嘔吐の場合、吐いたものの写真を撮っておくと診察の際に役立つことがある。異物を飲み込んでしまった場合は、無理に吐かせようとせず動物病院に連れて行くのが安全だそうだ。

そのほか、呼吸異常や発作・けいれんといった症状も多い。そのようなケースでは、飼い主が動画を撮影できれば、それを獣医師に見せることで経過も含めた病状がより伝わりやすくなるという。ペットが急に体調を崩すと慌ててしまいがちだが、落ち着いて必要な対処をし、なるべく早めに病院を受診するのが大切だろう。

現在は相模原市中央区の「相模原プリモ動物医療センター第2病院」内で、夜間(21時から翌5時)の受付を行っている。この夏には同市内に拡張移転し、24時間365日の救急診療を行う計画だ。

プリモ動物病院のブースでは、4月1日からの3日間、1日12組限定で当日予約制の獣医師による無料健康相談も行っていた。

苅谷動物病院は終日無料診断を実施

東京都と千葉県で、合計5か所の動物病院を運営する苅谷動物病院グループもインターペットに参加。特設ブース「犬猫ペット健康相談所」で、ペットの診断や相談を無料で受け付けていた。こちらは予約が不要で、いつでも申し込める気軽さが特徴だ。より正確な診断には細胞診などの検査は必要だが、江東総合病院の苅谷卓郎院長や同グループの白井活光総院長などから気軽にアドバイスを聞ける。

「ちょっと気になるので診てほしい」という飼い主は多いようで、連日、100組前後の飼い主が相談に訪れたという。8歳のスタンダードプードルを伴った飼い主は、「皮膚に出来たしこりが、ちょっと大きくなってきたような気がして…」と苅谷動物病院のブースを訪ねた。「セカンドオピニオンと言う感じで来ましたが、良性だろうという診断でした」とのことで、かかりつけの先生と同じ見立てで安心できたと話す。

白井総院長は、最終日の4月3日に特設ステージでの講演も行った。「伴侶動物の救急疾患~できれば未然に防ぎたい~」と題して、日本臨床獣医学フォーラム副会長としての登壇だった。やはり、動物病院の診療現場では、救急医療が1つのテーマになっているようだ。

《石川徹》

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top