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伊豆シャボテン動物公園、世界最高齢で大往生のハシビロコウ「ビル」を剥製標本として展示

伊豆シャボテン動物公園、世界最高齢で大往生のハシビロコウ「ビル」を剥製標本として展示
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世界最高齢(推定年齢50歳以上)のハシビロコウとして親しまれ、2020年8月6日に老衰のため永眠したハシビロコウの「ビル」。伊豆シャボテン動物公園(静岡県伊東市)では、「ビル」が長年暮らした「バードパラダイス」内に設置中の献花コーナーにて、4月28日より剥製標本として展示する。この日は、「ビル」の来園40周年にあたる記念日だ。

「ビル」は1971年スーダンのハルツーム動物園より来日、進化生物学研究所にて10年間飼育されたのち、1981年4月にメス「シュー」と番(つがい)のオスとして来園した(死後に行われた解剖の結果、性別はメスであると確定)。その後39年もの長い間「バードパラダイス」内でのんびりと暮らし、世界でも類を見ない“ご長寿”ハシビロコウとして昨年の夏に天寿を全うした。

絶滅危惧種であり世界の飼育頭数が40~50羽といわれるハシビロコウは、剥製および骨格標本も大変貴重で研究・教育的価値がある。このため「ビル」の亡骸は、剥製標本として同園にて収蔵・展示され、また骨格標本は進化生物学研究所に収蔵されることとなった。

同園は、ハシビロコウという種の研究への貢献や、「見る」体験学習による知的好奇心の喚起など、「ビル」が半永久的にその存在を留めることにより後世に残す影響は計り知れないとし、「ご来園の際はぜひ「ビル」とじっくりと向き合い、往年の姿を偲ぶとともに、ハシビロコウと彼らが置かれている自然環境にも思いを馳せて下さい」とコメントしている。

《鈴木まゆこ》

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