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【赤ちゃんと猫 vol.16】キッチンにベビーゲートを設置! 突然現れた“扉”に猫は…

「にゃぉ~ん」と細く鳴いて扉の開閉をお願いする猫
  • 「にゃぉ~ん」と細く鳴いて扉の開閉をお願いする猫
  • キッチンはイタズラ好きにはたまらないようで…
  • 目を離した一瞬の隙に…毎日いたずら三昧の娘
  • 開けてもらえるまでじっと、じっと待つ猫
  • 猫のごはんもよくイタズラされていたのでゲートの向こうに置いていました
  • どうしてもゲートを越えられない猫

本連載では、令和元年11月に生まれた筆者の長女と5才の保護猫の暮らしを綴っています。今回は、キッチンにベビーゲートを設置したときのエピソードです。

大ケガに繋がる前に…ベビーゲートを設置

1才を前に、よちよちと歩きはじめた娘。ハイハイの頃より視点が高くなったことで、ありとあらゆる引き出しを開けては中のものをすべて取り出すイタズラが増えました。イタズラはキッチンも例外ではなく、内扉に包丁をしまっている収納を娘が一人で開けてしまいそうになったことも…。娘の安全のためにも、キッチンの入り口にベビーゲートを設置することになりました。

キッチンの一角には猫のごはんとトイレがあり、猫も頻繁に出入りしています。猫にとって過度な圧がないように、ベビーゲートはメッシュが使われていて扉の向こうが見えるデザインのものを選びました。

想定外の心配事が発生!?

床に置くだけという至極シンプルなベビーゲートを選んだために、猫がゲートを飛び越えた拍子にゲートが転倒してしまうのではという点が気がかりでした。子どもの低い重心でゲートを押したり引いたりするのはメーカーの想定の範囲内だったとしても、扉の上部に強い衝撃を受けるのは本来の用途と異なる気がしていたのです。設置後は慎重に猫の様子を見守っていました。

すると、キッチン側にいる猫はゲートの向こう側からいつまでたってもリビングに出てきません。名前を呼んでも、大好物のチャオちゅ~るを見せても、ゲート越しにじっとこちらを見ています。挙句に寂しげなトーンで「にゃぉ~ん」と鳴いた猫。扉を開けてみるとようやくスッと通っていきました。

ただの“扉”、でも猫にとっては…

娘と私が外出するときはゲートの扉を開けたままにするようにしましたが、在宅時はそうもいきません。幸いキッチンがリビングと対面しているタイプの間取りのため、ゲートが閉まっているときは猫はリビング側のダイニングテーブルに登ってキッチンの流しを飛び越えて往来するようになりました。ゲートの高さはたった70cm。ひとっ飛びでダイニングテーブルに登れる猫の跳躍力ならやすやすと越えられるはずですが、ゲートを飛び越えることは結局一度もありません。ただの扉一つとはいえ、猫にとっては大きな変化だったようです。

キッチンの流しが濡れていて通れないときは、やはり閉ざされたゲートの前で鳴く猫。娘がもう少し大きくなってゲートが外れる日を、猫は心待ちにしているかもしれません。

どうしてもゲートを越えられない猫どうしてもゲートを越えられない猫

次回は、娘が1才を迎える節目に猫も一緒に家族写真を撮った時のお話。慣れない写真館で緊張しつつも撮影に奮闘した猫の様子をお伝えします。お楽しみに。

こさい たろ:フォトグラファー
2年前に、猫と一緒にお嫁入りしました。現在、夫と猫と娘(0才)の3人&1匹でなかよく暮らしています。

猫:名前はシェリル。
ラテン語で「愛しい人」「大切な人」の意味。(英語の「Dear」の語源という説も)。銀色の毛並みで“かぎしっぽ”。L字に曲がった尻尾でたくさんのしあわせを招いています。

《こさいたろ》

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