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犬の肉球から心電図データを取得、AIを活用してリスクを解析…HACARUS×DSファーマアニマルヘルス

HACARUS×DSファーマアニマルヘルス、犬の肉球から心電図データを取得し可視化する装置およびAIシステムの試用モニター公募を開始
  • HACARUS×DSファーマアニマルヘルス、犬の肉球から心電図データを取得し可視化する装置およびAIシステムの試用モニター公募を開始
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AIを使ったデータ解析サービスを提供するHACARUS(ハカスル)は、DSファーマアニマルヘルスと共同で開発した、動物の肉球(足の裏)から心電図データを取得・可視化する装置およびAIシステムの試用モニターの公募を、6月9日より獣医師コミニュティー運営会社を通じて開始した。今回の心電測定対象は犬限定。

心臓病は犬の死因第2位であり、健康診断や日常診療において早期発見が望まれる疾患。しかし、早期発見につながる定期健康診断は、経済面やペットの身体的な拘束などから、飼い主が望まないケースが散見される。そのため、従来とは異なるアプローチで手軽にペットの心臓の健康を見守ることが求められている。

今回の共同開発では、特殊な電極の開発による立位で肉球を通じた簡単な心電測定の実装 、また測定された心電のAI解析による異常の可能性の可視化を実現したことで、「手軽な心臓の見守り」を可能とした。

同装置は、「簡単に心電を測定可能な装置」と「心電データをAIが解析するシステム」を掛け合わせることで、犬への負担が少ない状態でスピーディかつ正確な心電測定を実現。AIを活用した「心臓に異常がある可能性解析」と、「心拍数測定」が実施可能だ。特別な技術がなくても使用可能なため、動物病院への導入ハードルが低いことも特徴。動物用医療機器として開発を進めている。

測定開始から約1分後には結果を表示でき、その場で解析結果を確認することが可能。心臓病は、健康診断や日常診療において早期発見が望まれる疾患であるため、動物病院・飼い主・犬それぞれにとってメリットのある測定方法を新たに開発することで、より手軽に、心電という切り口で心臓スクリーニングを行うことを目指すとしている。

《鈴木まゆこ》

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