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那須どうぶつ王国、希少動物たちの命をつなぐためクラウドファンディングを開始…10月31日まで

那須どうぶつ王国、希少動物たちの命をつなぐためクラウドファンディングを開始
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那須どうぶつ王国(栃木県那須郡)は、8月30日より、クラウドファンディング 自然へいざなう“野生への扉”プロジェクト セカンドチャレンジ「魅了する動物園を目指して」をREADYFORにて開始した。同プロジェクトは、希少動物たちの命をつなぐための資金調達を目的としている。

同園は、昨年の臨時休園からの再開にあたり、新型コロナウイルス感染予防対策を最優先に実行し、安全、安心を届けるために試行錯誤を繰り返してきたという。

しかし、2021年もGWの期間は2019年(コロナ前)対比で60%の減収、さらに夏休みの最盛期に緊急事態宣言が発出され、GWを含む4月~8月末は2019年対比で入込数は約45%の減少、売上は約4億円の減収が予想されているという。2年続けての集客減、収入減の苦境に立たされている。また、秋以降も回復は見込めない状況にあり、コロナ禍で大きく影響を受けた昨年を下回る可能性が高いと危機感を強めている。

この状況の中、昨年実施されたクラウドファンディング支援により完成した帰順化施設に8月、野生復帰を目的として中央アルプスから野生のライチョウ家族が移送された。同園の命をつなぐ責務はこれからまさに正念場を迎える。

今後クラウドファンディングセカンドチャレンジで得た支援金は、野生での生息数500頭程度と推測される国際希少野生動物種で絶滅危惧種のシベリアトラの保全、国の特別天然記念物で日本固有種のニホンカモシカの保全に取り組むために活用するという。また、スナネコの新施設や配偶子バングの設置も予定している。

■プロジェクト概要
・募集期間:8月30日~10月31日
・目標金額:3000万円
・形式:ALL in 形式
・活用目的:日本固有種ニホンカモシカ、国際希少動物種シベリアトラの新施設、スナネコ新施設、貴重な遺伝子を保存する配偶子バンクの設置、ライチョウ野生復帰プロジェクト、SDGs等への活用
・返礼品:第1弾の一例
 グッズで応援コース:ライチョウ・オオカミ・スナネコ等のグッズ 1万円~5万円
 体験して応援コース:タカキャッチ体験等 3万円~
 命名して応援コース:フンボルトペンギンの命名、シベリアトラ・マヌルネコ新施設名称権等 10万円~30万円

《鈴木まゆこ》

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