アウトドアドッグフェスタは、「そとあそび」の良さを体験できるイベントとして始まり、今年で7回目を迎えた。
カヤックやトレッキング、森林内に設けられたコースを走る「トレイルWANニング」など、愛犬と一緒にスポーツを楽しめる。ドッグダンスや巨大迷路、「ディスクドッグ」など飼い主と愛犬が共同で行うゲームも盛りだくさんで、飼い主と愛犬の好みに応じて色々な楽しみ方ができる。
100mのロングコースを疾走
このイベントならではの企画もある。「タイムレース100mチャレンジ大会」は、直線コースを走る速さを競う。20メートルや50メートルは他のイベントでも見ることがあるが、100mは「国内最長」(主催者発表)とのことだ。特に超大型犬のグレートデーンや脚の速いグレイハウンドが優雅に走る姿は、見ているだけでも楽しい。
初回から実施している「愛犬と熱気球」も注目のコンテンツだ。一昨年は強風、昨年はコロナ禍の影響で中止となっていた。今年も時折風が強くなる難しいコンディション。しかし、できるだけ多くの人が乗れるようにパイロットが尽力したという。
温かみを感じるユニークなレース
今年初めて行われるコンテンツもいくつかあった。その中でも、「チキチキ ワンワン 猛レース」はユニークなプログラムだ。ルールはシンプルで、とにかくゴールラインの向こうにいる飼い主に抱っこされるまでの速さを競う。
犬種や体の大きさを問わず、各回10頭ずつが参加する。トイプードルなどの小型犬と秋田犬やラブラドールレトリーバーなどが入り乱れて走る姿は、このイベントでならではの光景だろう。ゴールラインを越えても、飼い主を無視して他の家族に撫でてもらう犬もいた。笑いも起こる温かみのある企画だ。
ドッグランは犬同士の社交の場
「猛レース」会場の「わんわん運動場」は、競技以外の時間帯は「全犬種ドッグラン」として解放されている。様々な犬種の犬たちが楽しそうに交流する姿を見られるのも、このイベントの魅力の一つだろう。小型犬専用のドッグランも別に設けられているので、大きな犬が苦手な場合も安心だ。
他のペットイベント同様、グッズも多数展示されていた。可愛いデザインの洋服やオーダーメイドで愛犬の名前を入れられるネームプレート、お洒落なハーネスなどのショップが並んでいた。無添加のオヤツやドッグフード、シャンプーなどのケア用品などを販売するブースもあった。地元の長野県で捕獲(駆除)された鹿肉を有効活用した、犬・猫用のおやつや飼い主用のおつまみを扱うユニークな店舗も参加していた。
アウトドアで犬も飼い主も明るく
コロナ禍の影響で、密になるコンテンツの中止や飲酒の禁止など様々な感染対策を講じての開催となった。さらに前売り券のみの販売とし、入場者数を当初予定の6割となる1日1500名に制限した。制約のある環境はしばらく続きそうだ。
そんな今だからこそ、愛犬と一緒に楽しめるアウトドア活動に挑戦してはどうだろうか。犬たちはもちろんだが、飼い主たちの明るい表情が印象的なイベントだった。
次回「第8回アウトドアドッグフェスタin八ヶ岳」の開催は、2022年9月17日・18日に予定されている。