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【愛犬のスキンケア】家でシャンプーする時の注意点とコツは?…洗いすぎを避け、しっかり保湿を

愛犬のスキンケア
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皮脂の状態には注意!

被毛の違いに加え、皮膚の特徴によってもお手入れは異なります。現在、日本で見られる犬種はヨーロッパ原産が比較的多いと思います。年間を通じて湿度がほぼ一定している欧州に比べ、日本の夏はとても湿度が高くなります。したがって、テリアなど、皮脂の多い犬種や個体の場合、夏はある程度こまめにシャンプーをすることで肌を清潔に保つのを好む飼い主さんが多いのではないでしょうか。

ただし、皮脂は皮膚を守る役割を持っています。犬の場合は皮脂を除去してしまうと回復に数日かかります。したがって、洗浄力の強すぎないマイルドなシャンプーを選ぶことが重要です。「余分な」皮脂と外から付いた汚れが落とせれば、あとは皮膚の自浄作用で清潔に保つことが可能です。

頻度については、季節や個体差、使用するシャンプーの特性にもよりますが、最低でも10日から2週間は空けることをお勧めします。また、人間にも言われていますが、皮脂を落とし過ぎて肌が乾燥すると、角質層を守るために身体が通常よりも多くの皮脂を分泌するようになるので、逆効果にもなり得ます。

シャンプーで汚れと余分な皮脂を落とした後に重要なのは、保湿です。約4時間で皮脂による保護が回復すると言われている人間でも、洗顔後はすぐに化粧水などで保護すると思います。人間と違い被毛に覆われているとはいえ、犬は数日間、肌が直接外気に晒されるわけです。乾燥を防ぎ、肌のトラブルを未然に防止するために保湿剤を使用して肌に潤いを与えることをお勧めします。

コンディショナーも人間と同様、色々な種類のものが販売されています。被毛の表面をコーティングすることで手ざわりや香りを良くしたり、静電気やもつれを防止したりといったメリットがあります。一方で、毛だけでなく肌の表面も主成分である界面活性剤で覆ってしまうため、必要な皮脂の分泌を妨げるなどの弊害も考えられます。

シャンプーによる汚れの適切な洗浄と保湿剤による充分な保湿ができれば、コンディショナーは不要だという考え方もあります。最終的には飼主さんの考え方や好み、愛犬の皮膚や被毛の状態などによると思います。コンディショナーを使用するか使用しないか、このあたりのメリットとデメリットを踏まえた上で、愛犬にとってベストな判断を下すのが良いと思います。

皮膚および被毛ケア製品

シャンプー後の保湿というのは、あまりなじみがないかも知れません。筆者は、愛犬のトイプードルがまだ生後3か月の子犬だった頃に皮膚炎を患い、一週間、毎日シャンプーした経験があります。その際、かかりつけの獣医さんと、世話になっているトリマーさんお二人が偶然同じ製品を勧めてくれました。

それが、「N's drive(エヌズ・ドライブ)」というブランドから出ている「スキンバリア」という保湿剤です。この保湿剤は、シャンプー後にお湯で薄めて身体全体に掛ければ終了です。コンディショナーのように洗い流す必要が無く、そのまま乾かせばOKなので手間がかかりません。皮膚と同時に被毛にもしっかりと潤いを与えてくれるので、乾燥後のさらさら感も充分に感じます。ほぼ生まれたてのパピーに一週間、毎日使った経験がありますので、安心してお勧めできます。

シャンプーを選ぶ場合に注目したいのは、使用されている全ての成分表示がきちんとされているかという点です。犬用のシャンプーは人間の「医薬部外品」とは違い「雑貨」として扱われており、成分に関する規制が緩やかなため注意する必要があります。一般の飼い主が細かな成分について一つ一つ調べる必要は無いと思いますが、きちんと全ての成分を明記している製品であれば、メーカーの姿勢も信頼できるでしょう。

また、これも人間と同じですが、シャンプーにも「高級アルコール系」や「アミノ酸系」など、主成分による違いがあります。一般的に、ウリル硫酸やラウレス硫酸などを使用したアルコール系は洗浄力が高いため、皮脂の多い犬や汚れの増える夏場に有効です。一方、アミノ酸系シャンプーは泡立ちや洗浄力がアルコール系よりも弱い一方、皮膚への刺激が少ない特徴があります。したがって、皮脂の少ない犬種や比較的シャンプーの頻度が高い場合にお勧めです。

いずれにしても、愛犬の皮膚の状態や汚れ具合、それから気候に合わせたシャンプーの選択もスキンケアにおいては重要です。N's driveからは「スキンバリア」と併せて使用する「スキンシャンプー」が販売されています。筆者も使っていますが、正直なトコロ泡立ちはかなり控えめで、初めは物足りない印象を受けました。しかし、落とすべき汚れはしっかり落ちるうえ、刺激がかなり少ないため肌の弱い子犬や老犬などにも安心して使用できます。前述のトイプードルを毎日シャンプーした時も、この「スキンシャンプー」を使用しました。

家庭でシャンプーをするコツ

特に長毛種の家庭でのシャンプーは難しく考えがちです。でも、人間の赤ちゃんの入浴と同じように、慣れの問題だと思います。筆者は愛犬の皮膚炎のためやらざるを得ない状況になりましたが、必要な時にはご家庭でできるよう準備をしておくのが安心でしょう。

私が経験で得たポイントは以下の4点です。

1.シャンプーを原液の状態で目と鼻に入れない
2.皮膚を傷めない様に優しく洗う
3.シャンプー後はよくすすぎ、シャンプーを完全に流す(残っていると皮膚の炎症につながります)
4.しっかりと保湿をする

特に室内犬の場合、「かけ流し」スタイルのシャンプーで充分です。やり方としては、大き目のたらいなどに愛犬の脚が隠れるくらいの高さまでお湯を入れ、その中にシャンプー液を入れて泡風呂をつくります。そのお風呂に浸からせ、コップなどで泡をかけ流しするだけで、余分な皮脂やごみなど、落とすべき汚れは充分に落ちるそうです。

ただ、特に目の下や口の周りなど汚れやすい場所は手で丁寧に洗うことが重要です。口の周りの食べ物のカスや、目の周りの目ヤ二・涙などの汚れが残っていると、細菌が繁殖して悪臭の発生や炎症にもつながります。

その後の乾燥ですが、小型犬であれば吸水性の良い素材のタオルで包み込んでしばらく抱っこするだけでかなりの水分が取り除けます。寒くないように注意することは必要ですが、例えば夏の暑い時期であれば、その後は自然乾燥でも健康的には問題無いそうです。

もちろん乾燥後の仕上がりは「それなり」になりますが、ドライヤーによる過度な肌の乾燥や愛犬のストレスを考えると自然乾燥も良い方法と言えるでしょう。なお、生乾きにしておくと、その後の臭いが心配になるかも知れません。「生乾き臭」の原因は洗い残した雑菌の繁殖によるものが多いため、理論的にはシャンプーで汚れを完全に落としてあれば、自然乾燥でも臭いは発生しないそうです。

健康管理も含め、必要なことは獣医さんやトリマーさんにお任せするのが安心です。一方で、家庭でできる、もしくはすべきケアもあります。これらについては、正しい知識のもとで適切に行うことが大切です。

皮膚や被毛ケアをマメに行うことで、身体の不調や異常の早期発見にもつながります。また、何よりも愛犬と飼い主との間の重要なコミュニケーション、スキンシップになりますよね。

《石川徹》

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